上手な断り方、定番フレーズ20

他人の誘いをうまく断れるようになると、生きていくのがずっと楽になります。

乗り気じゃないのに断りきれず嫌な思いをした経験、うまく断ることができずに人間関係がギクシャクした経験、誰にでもあるんじゃないでしょうか。

私たちは、もっと上手に断る技術を身につけるべきです。
そうすれば、自分自身も人間関係も無駄に苦しまなくて済むからです。

ここでは、「上手な断り方の公式」や「上手な断り方、定番フレース20」などを紹介していきます。

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目次

断るということ

具体的な断り方の話に入る前に、まず人の誘いや依頼を「断る」ということについて大事なポイントを3つ押さえておきましょう。

①断れないと自分を苦しめる

自分のためにならないことはもちろん、お互いのためにならないことは迷わず断りましょう。

相手を思いやる気持ちは大事ですが、良い子になるために我慢して依頼を受けているとそのままずっと他人の依頼に応えるばかりの人生になってしまいます。

また、中にはあなたを利用しようとする人もいます。
きっちり断れるようにならないと、そうした人たちにうまく利用されてしまうこともあるでしょう。

ちゃんと断るということは、自分自身を守るという意味でもとても大切なことです。

②断る=相手の全人格を拒否するわけではない

断れない人は「断ったら相手に失礼だ」などといった思い込みや「嫌われたくない」という恐れがあるのかもしれません。

また、自分より相手のことを優先しすぎているのかもしれません。
「相手の依頼を断る→相手を拒否する→嫌われる」と拡大解釈していることもあります。

断るのは相手から受けた依頼や誘いであって、相手の全人格を拒否するわけではないのだと理解しておきましょう。

③必要なことに時間とエネルギーを使うために断る

ちなみに、私も以前は「断れない人」でした。
でも今ではほとんどの誘いを断ってしまいます。

乗り気でないものに付き合っていると自分のエネルギーをそれで使い果たしてしまい、自分のやりたいことややるべきことに費やすエネルギーが不足してしまうからです。

おかげで今では必要なことに多くの時間やエネルギーを費やせるようになりました。

上手な断り方の公式

上手な断り方には基本の公式があります。この公式をアレンジすればほとんどのケースに対応可能です。

【No】+【理由】+【気遣い】

一つずつ見ていきましょう。

Noの言い方

まず相手にどう「No」と言うか?が大事です。

誘ってきた相手の最大の関心ごとは「YesかNoか」ですから、まず最初に「No」と伝えるのが鉄則です。

長々と理由を述べて最終的に「No」と言ったり、曖昧な返答をするのは印象が良くありませんし、相手がしつこく食い下がってくる可能性も高まります。

言いにくくても最初の「No」がうまく言えるかどうかがその後の展開にも大きく影響します。

とはいえ、頭ごなしに「無理です」「嫌です」などと言われたら誰でも気分悪いですから、「ごめ〜ん」「残念〜」「すいません〜」といった相手への気遣いを伴った「No」から始めましょう。

ただし、本当に嫌な相手やしつこい場合などは強めの「No」が必要な時もあるでしょう。
その場合は「本当にやめてください!」「嫌です!」など、強めに言い切ることがポイントです。

同じ「NO」を言うのでも、柔らかい「NO」と強い「NO」を使い分けるといいんだね。

どんな理由?

なぜ断るのか、相手が理由を求めてくることがあります。「え〜、何でダメなの?」などと聞いてくる場合です。

その後の関係性に配慮する必要のある相手なら、しっかりケアしておきたいところです。

もちろん、本当の理由を伝えると相手を怒らせたり傷つけたりする場合には配慮が必要です。

もし「あなたと飲みにいっても面白くなさそうだから」などと思っていても、そのまま伝えていてはあまりにも配慮に欠けています。

一般的には、人の誘いを断る理由としては大体次の4つが定番でしょう。

①スケジュールの問題
②仕事や勉強の問題
③健康上の問題
④家族の問題

これらのいずれかの問題のため断らざるを得ません、というのが理由としてスムーズです。

使いやすい断る理由をあらかじめ自分の中にストックしておくと良いでしょう。

ただし、言い訳くさかったり嘘っぽかったりすると逆効果になってしまいます。
基本的には「仕事や勉強の関係でダメ」だと伝えるのが無難でしょう。

気遣い

人からの依頼や誘いを断るにはきちんとした気遣いも必要です。

それは人間関係の潤滑油のようなもの。
「誘ってくれてありがとう」など、ちょっとした一言を添えるだけでだいぶ印象も和らぎます。

もちろん、曖昧な返答をせずきちんと断るのも相手に対する気遣いです。

ただし、行く気もないのに「また誘って」などと不要な気遣いをすると本当にまた誘われて何度も断る羽目になったりするので適度な気遣いを心がけましょう。

また、相手の依頼や誘いに対してただ断るのではなく、次のようなアクションをすることも可能です。
必要に応じて有効活用しましょう。

【代替案を提示する】…「その日はダメだけど別の日なら大丈夫です」
【条件付きでOKを出す】…「1時間だけなら参加できます」
【逆提案をする】…「それはできないけれど、これならむしろ以前からやってみたいと思ってました」

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上手な断り方定番フレーズ20

ここからは、シーン別に使える定番フレーズを紹介していきます。

ビジネス編 

人間関係は壊したくないけれど、あまりプライベートな部分に深入りされたくないというところでしょう。 失礼のないよう丁寧に断りつつ、時には多少の付き合いも必要かもしれません。

【上司から飲みの誘い】

1)「せっかくお誘いいただいたのに、あいにくその日は先約があってどうしても都合がつかないんです。残念です。(ぜひまた誘ってください)」

── (スケジュールの都合で断る定番の断り方。ぜひまた誘ってください、は本当に誘われる可能性が高いので使い方に注意)

2)「お誘いありがとうございます。ただ今日は朝から体調がすぐれないので、早めに帰って明日に備えたいと思います。また別の日にお願いします」

── (体調を理由に断る。これも定番。体調を持ち出されると相手は強引には誘えない。)

3)「あ〜〜〜、すいません。まだ仕事が終わりそうもなくて家に持ち帰ってやろうと思ってるんです。また今度ぜひお願いします」

── (あ〜〜〜に残念さを込めるとリアリティが増す)

【会社の飲み会】

4)「せっかくの機会なんですが、その日は家庭の事情でどうしても都合がつきません。申し訳ありませんが不参加とさせてください」

── (家庭の事情というのは他人から突っ込まれにくい理由の一つ)

5)「(仕事・勉強・家庭などの理由)でどうしても1時間しか参加できませんが、ぜひ参加させてください。楽しみにしています」

── (毎回不参加というわけにいかない場合には条件付きでOKを出すという手も)

友人編

ここで問題になるのはそれほど親しくない友人からの誘いをどうするかということになるでしょう。

今後、その友人とどんな距離感を取っていきたいのかによって断り方が変わってくるはずです。

より仲良くなりたいなら断った後に代替案を提示しますし、距離を取りたいなら今度あまり誘われないようにあまり積極的な姿勢は見せないようにします。

お金や宗教などの誘いに対しては、曖昧な返答は避けキッパリと断ることが大事です。

【友人から飲みや遊びの誘い】

6)「残念〜。その日はダメなんだ。でも誘ってくれてありがとう」
7)「あいにくその日仕事が休めなくて。私の分も楽しんできてね」

── (こう断られるとそれ以上誘いにくい。なぜなら、行く行かないの話はすでに終え、話を次に進めてしまっているから)

8)「ごめ〜ん。その日はダメだ〜。また時間あるときにでも」

── (あまり誘って欲しくない時はこの位のノリが良さそう)

9)「ごめんなさい。この前体調を崩してまだ無理ができないんだ。良くなったらまた遊んでね」
10)「ごめんなさい。最近資格取得のための勉強をしていて時間がないんだ。試験に受かったらまた遊んでね」

── (都合が良くなるのがいつになるかわからないので、それじゃあ別の日は?という誘いにも対応できる)

【友人がお金を貸してくれと言ってきた】

11)「あいにく今自分も余裕ないんだ。ごめん」

── (定番の断り方ではあるが、これだと「あるだけでいいから」と食い下がってきそう)

12)「おばあちゃんから、人にお金は貸すなって強く言われてるんだ」

── (貸したい気持ちはあるけど掟があると言い張る。親や先輩などバリエーションは豊富)

13)「そうか。実は私もお金に困ってるんだ。むしろ逆にお金貸してくれないか?」

── (断るのではなく逆提案するという変化球。たいてい相手はたじろぐ)

【友人から宗教やネズミ講などの誘い】

14)「ごめん。そういうのには全く興味がないんだ。」

── (一度だけでも話を聞いてくれなどと食い下がってくるでしょうが、きっぱり断るしかありません)

15)「実は親戚のおじさんがそれをやっていてね。やるならそっちでやらないとまずいんだ」

── (これが最も効果的)

恋愛編

あなたに好意を持つ人は、まずあなたの反応を伺い、脈がありそうだと思えば距離を縮めてこようとするでしょう。あなたにその気がないのなら、距離を縮めないように注意する必要があるでしょう。

【異性から食事の誘い】

16)「お誘いどうもありがとう。あいにくその日は先約があって都合がつきません。ごめんなさい」

17)「わぁいいね。どうせならみんなで行きたいなぁ。声かけてみてもいい?」

── (二人で会うのはちょっとという意思表示でもある)

18)「美味しそう。でも最近仕事が忙しくて予定がハッキリしないんだ。時間ができたらまたこっちから誘うね」

── (こちらから誘うということで相手から誘われないようにする。ただし本当に待っている可能性も高い)

【異性からお付き合いを申し込まれた】

19)「ありがとう。でも本当にごめんなさい」

── (あえて理由は言う必要ないでしょう)

20) 「ありがとう。でも他に好きな人がいるの」

── (相手のための優しい嘘)

田中みな実さんのLINE交換の断り方

ちなみに、フリーアナウンサーの田中みな実さんが関西テレビ「グータンヌーボ2」の中で、LINEを聞かれた際の断り方を披露し共演者らをうならせていました。

「微妙だなって思う人から(連絡先を)聞かれたらどうします?例えば、写真撮って『LINEで送るから教えてよ』って言われたら」との質問に対し、「教えるしかない……」と渋い表情の共演者をよそに「LINEだと画質落ちちゃうんでAirDropでいいですか?って言う」とLINE交換のうまい断り方を伝授していました。

さすがですね。参考になります。

最後に

ここでは、人の誘いの「上手な断り方」について考察してきました。
最初に書いた通り、自分自身が無駄なストレスを抱え込まないためにも「上手く断る技術」は必須のスキルです。

自分のために、そして相手のためにも「上手な断り方」を磨いていきましょう。

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