成功と幸福の違い

一般的に、「(社会的)成功」「幸福」は同一視されていることが多いようです。

つまり、多くの人が「成功すれば幸福になれる」「成功しなければ幸福にはなれない」と考えているということです。 無意識のうちにいつの間にかそういう設定になってしまっているのです。

しかし、よくよく考えてみれば、それは必ずしも正しいことではないことがわかります。

成功と幸福の違い

「成功」とは、富や名声や地位といった外的基準が物差しになっています。
一方、「幸福」とは心が満たされているかといった内的基準が物差しになります。

判断基準のベクトルが違うのです。

実際に、社会的には成功しているように見えて、実は心は荒んでいるという人はたくさんいます。
逆に、社会的には決して成功しているとは言えないけれど、心は満たされているという人もたくさんいます。

にも関わらず、私たちはなぜか「とはいえやっぱり成功すれば幸福になれる」と信じて疑わないのです。

そして中には、成功するためなら不幸になっても良いとすら考える人もいます。
そうなるともう、まさに本末転倒というやつですね。

それだけ、富や名声、または他人の目といった外的なものは私たちを惑わす何かがあるということなのでしょう。

成功を目指して不幸になる人

しかし、「成功」と「幸福」を同一視したまま突っ走ると、たいていどこかでつまずくことになってしまいます。

もちろん、成功するために努力することはとても素晴らしいことです。
成功と幸福の両方を手にしている人だってたくさんいます。

しかし、この二つのバランスをちゃんと意識的に取っていかないと、たいてい「幸福」の方を犠牲にしてしまうのが、私たちが陥りやすい罠です。

そうならないためには、「いま私は幸福に近づくための道を歩んでいるのだろうか?」
と、自分に問いかけてみることが必要です。

私たちは、ついつい「成功」と「幸福」を同一視して大切なものを見失ってしまうことがありますから。

「成功とは一つしかない。 自分流のやり方で、自分の人生を生きられることである」
クリストファ―・モーレイ (米国の作家)

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