ストレングスファインダー2回目診断は受けるべき?
メリット・タイミング・活かし方を解説
ストレングスファインダーは、34の資質から自分の強みを順位付けしてくれる自己分析ツールです。
「一度受ければ一生変わらない」と言われることもありますが、実際には環境や経験によって資質の順位やその発揮の仕方は変化します。
転職、結婚、出産、留学、役職の変化などの人生の節目で、自分の考え方や行動パターンが変わった場合などは、2回目を受けることで変化を客観的に把握し、今の自分に合った強みの活かし方を再発見することができるでしょう。
これは、自分の強みの指針をアップデートするようなものです。
下記で、「ストレングスファインダーを受け直すべきか?」迷っている人の判断材料になるよう、さらに詳しく解説していきます。
「2回目を受ける」ことで得られるメリット
まず、2回目の診断で得られるメリットを確認しておきましょう。
【成長の確認】
経験や学びを通じて、以前は下位だった資質が上位に食い込むことがあります。逆に、重要度が下がった資質もあるはずで、それは今の環境であまり使われていない可能性があります。
【資質の順位のアップデート】
自分の最新の強みを把握することが2回目の診断の何よりのメリットです。これにより、より強化すべき強み、少し優先順位を下げるべき強みなどが再発見されます。
【自己理解の深化
】
同じ資質でも、成長とともに強みの活かし方が変わります。2回目の診断は、その変化を整理し、より戦略的に自分を活かすための土台になります。
【最新の強みでパワーアップ】
自分の強みを見直すことにより、仕事におけるパフォーマンスの発揮の仕方も、今の自分に合ったものに変えていくことができます。
最新の自分の資質の順位を知るために2回目を受ける人は結構いるんですよね。
「2回目の診断」が特におすすめなタイミング
2回目を受ける価値が高いのは、以下のような節目や状況です。
【大きな環境変化があったとき】
転職、起業、部署異動、結婚、出産、留学など、生活や働き方が大きく変わったとき。
【1回目から3年以上経過したとき】
数年あれば、経験や価値観の変化によって資質の順位が動く可能性があります。
【強みを活かせていないと感じるとき】
日々の仕事や生活で充実感が薄れ、モチベーションが下がっているときは、自分の強みを活かせていない可能性が高いです。資質の見直しが有効なタイミングです。
【コーチングでさらに自己理解を深めたいとき】
コーチングを受ける場合など、より精度の高い自己理解を求めるとき。
前回の診断結果がどうしてもしっくりこない場合は、もう一度受けてみても良いかもしれませんが、基本的には短期間に何度も受けるものではありません。
2回目を受ける必要がないケース
もちろん、すべての人に2回目が必要なわけではありません。
例えば以下のケースでは、まずは1回目の結果を活用しきることが優先です。
【1回目の結果をまだ活かしきれていない場合
】
診断結果を読んだだけで行動に移していないなら、再受験よりも実践が先です。
【大きな環境変化がなく、前回の診断から時間も経っていない場合】
時間の経過もなく、同じ環境では資質の順位も大きく変わりにくい傾向があります。
【単なる好奇心だけで受け直そうとしている場合】
結果は大きく変わらない可能性が高く、費用対効果が低い場合もあります。
ストレングスファインダーを複数回受けた私の場合
ちなみに、私はストレングスファインダーの診断を今までに5回程度受けていますが、診断結果はその度にそれなりに変わっています。
例えば、最初に受けた時の診断結果では、「包含」や「個別化」などの資質が上位に合ったのですが、最近の診断結果ではそれらはもはや上位にはありません。
逆に、最初の頃には無かった「共感性」や「自己確信」などが上位に出現するようになっています。
これらは、確かに自分の置かれた環境や考え方の変化によって変化したものです。
自分自身でも納得感があります。
そしてもちろん、最初から変わらず上位にあり続けている資質もあります。
私の場合は、「着想」や「学習欲」「内省」などは、多少の順位変動はあれ、ずっと上位に出現しています。
この辺りは、きっと一生離れられない私のベースとなる資質なのでしょう。
1回目と2回目の結果を比較するチェックシート
例えば、下記のようなチェックシートに前回との比較を記入すれば、資質の棚卸しや環境変化の客観視などに役立てることができるはずです。
| 資質名 | 1回目順位 | 2回目順位 | 順位変化 | 気づき・活かし方メモ |
|---|---|---|---|---|
| 最上志向 | 3位 | 1位 | ↑2 | 今の職場で得意分野を極める場面が増えている |
| 着想 | 2位 | 4位 | ↓2 | 新しいアイデアを提案する機会が減った |
| 共感性 | 7位 | 5位 | ↑2 | チームマネジメントの中で自然と発揮されている |
| 分析思考 | 4位 | 6位 | ↓2 | データよりも人との調整業務が多くなった |
| 戦略性 | 1位 | 2位 | ↓1 | 相変わらず得意だが短期的な課題解決が増えた |
使い方
1回目と2回目の診断結果のTOP10資質を書き出す。
順位を比較し、「↑」「↓」「→」で変化を記録する。
順位が上がった資質は、今の環境で伸びている力の可能性が高い。
順位が下がった資質は、発揮する場面が減っているか、他の資質が優先されている可能性がある。
「気づき・活かし方メモ」に、これからの仕事や生活でどう使うかを書き込む。
分析の視点
順位が大きく変動した資質は、環境や役割の影響を受けている可能性が高い。
変動が少ない資質は、生涯にわたるコア強みである可能性が高い。
同じ資質でも、発揮の仕方や影響の範囲が変化していることがある。
まとめ
ストレングスファインダーを2回目に受けることで得られる最大の価値は、今現在の自分の資質を客観的に見られることです。
過去の結果と比較することで、強みの変化や環境への適応が浮き彫りになり、これまで気づかなかった自分の側面にも出会えます。
しかし、本当に大切なのは「診断結果そのもの」ではありません。
結果をどう理解し、日々の仕事や人間関係、キャリア選択にどう活かすか――そこにこそ意味があります。
2回目の診断は、過去と現在をつなぎ、これからの行動の指針を見つけるためのツールです。 ただ結果を眺めるのではなく、その変化を未来の成長へとつなげていきましょう。
国内で累計50万部のベストセラー。「34の資質」から自分の「強み」を発見し、その強みを活かす方法を解説。34の資質ひとつひとつについて、それぞれ10項目の〈行動アイデア〉と3項目の〈人の活かし方〉を掲載。
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