ランスの法則
〜物事がうまく運んでいるなら、いらぬ手を加えるな
人は何かがうまくいくと、つい「次はまた別のやり方で」「もっとあそこをアレンジして」などと考えがちです。
ところが、「壊れていないなら直すな(If it ain’t broke, don’t fix it. )」という法則があります。
つまり、「物事がうまく運んでいるなら、いらぬ手を加えるな」ということです。
これを『ランスの法則』と言います。
ランスの法則とは
米39代大統領カーター政権時に要職を務めていたバート・ランスが言った言葉から来ているためそう呼ばれています。
元々は、問題があり改善すべき分野には資金を向けず、問題のないところにばかり投資している政府を皮肉った言葉でした。
その後、日常のシステムややり方が順調に運んでいるのなら、あえて改良や変更の手を加える必要ない、という忠告の法則となったのです。
無駄なことはしない方が良い
確かに、私たちはどうも何かしらの手を加えたくなる性分があるようです。
現状がうまくいっていることであっても、ただそのままやっているのでは物足りなくなってしまうのです。
- 老舗の料理屋がそれまでの定番メニューに手を加え、新しい料理を出し始めたら常連客が離れて行った……
- お菓子メーカーが、定番のお菓子をリニューアルしてデザインも一新したら、途端に売れなくなった……
失敗例として、たまに聞く話です。
まとめ
仕事でも、日常生活でも、物事がうまく運んでいるなら、いらぬ手を加えない方が良いことも多いということを覚えておきましょう。
手を加えるべき場所はもっと他にあるはずです。
特に何か新しいことをやりたがる性格の人は、「ランスの法則」を肝に銘じておくと良いでしょう。
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