逆ギレする人の心理と対処法

「証拠あんのか⁉︎間違えだったらどうするつもりだ!!」
── 万引きした客が店員に逆ギレ。
「ワザとじゃないだろ!!なんなんだよ、その態度は!!」
── ルール違反を注意した人に逆ギレ。
「逆ギレ」とは、本来なら怒られるべき立場の人が,逆に怒り出してしまうことを指します。 最近では「逆ギレ」する人が増え、ニュースやワイドショーでその様子を目にすることも増えました。
「逆ギレ」する人がなぜそんなことをするのかと言えば、それによって自分の不利な立場をうやむやにしようという狙いがあるからです。
相手に怒られる前に、逆に自分が怒る(キレる)ことによって、相手優位の立場から逃れようというのです。
特に、プライドが高く自分の非を認められない人ほど、反射的にこうした態度を取ってしまう傾向があります。
逆ギレの心理
心理学では、フラストレーション(欲求不満)の解消の仕方には、次の3種類のタイプがあります。
外罰型 ── フラストレーションを外にぶつける
外罰型は仕事でも家庭でも、怒りを撒き散らしていることが多い。本人はストレスがたまらないが、周囲の人たちは迷惑していることが多い。
内罰型 ── 「失敗は自分のミスだ」「自分の努力が足りなかったからだ」と自分自身にぶつける
内罰型は、謙虚で責任感の強い人と高評価を得るものの、本人はストレスを抱え込みやすい。うつ病などを発症する傾向が高いのもこのタイプ。
無罰型 ── 外にも内にもぶつけることがなく「仕方がない」と割り切る
社会の中で生きていくには一番無難なタイプだが、問題点を突き詰めて考えることがなく、曖昧なままにしておくため同じような失敗を繰り返す傾向がある。
お分かりのように、逆ギレするのは主に外罰型のタイプの人たちです。 非は自分以外にあると考え、怒りを外にぶつける態度を示します。
逆ギレする人の主張
ちなみに、逆ギレする人と議論しても一向に話が噛み合わないのはなぜでしょう。
── それは大概、逆ギレする人が論点をズラして自分の正当性を主張しているからです。
例えば、マナー違反を注意した人と、それに対して逆ギレした人の主張は次のようなものです。
注意する側の主張:「マナー違反をしてはいけない」
逆ギレ側の主張:「お前の態度はおかしい」
……これでは話が噛み合いません。 逆ギレする人は、こうした手法で逆ギレの根拠を見出します。
そうして、話が噛み合わないまま争いがエスカレートしたり、煙に巻かれたりしてしまうのです。
逆ギレする人の対処法
ここまで書いてきたように、逆ギレする人は心理学的に「外罰的」な傾向があり、自分の非を簡単には認めません。 そして論点をズラして自分以外の非を攻め立てます。
こうした人とは、真正面からぶつかることは避けた方が得策です。 ひたすら不毛な言い争いが続いてしまうからです。
しかし、彼らの主張を一部認めてあげると大人しくなることもあります。
「あなたが怒るのもわかる。ちょっと私の言い方がキツかったかもしれない。それはごめんなさい」
このようにして、一旦相手の気持ちをなだめてから本題に入れば、すんなり指摘を受け入れてくれることがあります。こうするによって、相手の怒りをスッとなだめて、逆ギレの根拠も消してしまうのです。
相手の怒りに反応して、こちらも同じ土俵に立つ(つまり怒りを返す)のではなく、あくまで冷静に対処して自分の土俵で勝負するわけです。
逆ギレに対応するにはそれしかないのではないでしょうか。 このことを頭の片隅に置いておけば、きっとそうした場面に遭遇した際に役立つでしょう。
最後に
ここでは逆ギレする人の心理や対処法について書きました。
逆ギレしている人と同じ土俵に上がらない ──
スッと一歩引いて、相手を手なずけてしまいましょう。 それはいわば猛獣使いのようなものです。
何かの参考になれば幸いです。
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