割れ窓理論(ブロークンウィンドウ理論)

『割れ窓理論』(別名ブロークンウィンドウ理論)という環境犯罪学の理論があります。
これは、割れた窓をそのまま放置しておくと、やがて他の窓もすべて壊されるという考え方です。
なぜなら、軽い違反や乱れでも、それを見逃して放置していると住民のモラルが低下し、環境の悪化や犯罪の多発に繋がるからです。
例えば、窓ガラスの割られたクルマを街に一台放置しておくと、実際にその近隣では急激に犯罪が増えるそうです。
窓ガラスの割られた一台のクルマは、それを見た人々の心理にわずかな影響を与え軽犯罪を誘発します。
それは、やがて地域の治安にも悪影響を及ぼしていくというわけです。
悪いことをそのまま放置しておくと、もっと悪いことを引き寄せてしまうのです。
……このことを踏まえ、この理論を応用して成功した事例を紹介します。
ニューヨーク地下鉄の落書き徹底取り締まり
かつて、ニューヨークは非常に治安の悪い街でした。
しかし、当時の市長ジュリアーニ氏はこの「割れ窓理論」を応用して凶悪犯罪を激減させることに成功しました。
小さな不正を徹底的に正すことで、大きな不正を防ぐことができるという考え方のもと、地下鉄の落書きを徹底的に取り締まったのです。
これによって1990年代の始めと終わりでは、凶悪犯罪が75%も減ったといいます。
ディズニーランドの徹底した清掃と修繕
ディズニーランドの成功の裏にもこの「割れ窓理論」があるといいます。
ディズニーランドに来園する顧客のモラルやマナーが良いのは、パーク内のゴミはもちろん、ささいな傷もおろそかにせずすぐに修繕しているからだというのです。
確かにパーク内はあれだけの混雑にも関わらず、トラブルどころかゴミのポイ捨てすらほとんど見かけることはありません。
来園者は、パーク内の環境に触れ、無意識のうちに「自分もマナーを守ろう」と考えるのでしょう。
小さな乱れはやがて大きな乱れへ
割れ窓理論は、小さな乱れがやがて大きな乱れへとつながっていくという現象でしたが、こうしたことは至る所で散見されます。
儲かっていない会社は、たいてい従業員のモラルが低下していますが、それは職場が汚い、整理整頓されていない、時間管理が徹底されていない、といった小さな乱れを放置した結果である場合がほとんどです。
これは、個人においても同じことが言えます。
例えば、部屋が汚い、いつも約束の時間に遅れる、お金にルーズ……。
そうした生活の小さな乱れは、やがて大きな乱れを呼んでいく。
……心当たりありませんか?
割れ窓理論の効果は侮れません。
人間は環境に大きく左右される生き物です。
ニューヨークやディズニーランドの事例はとても参考になります。
あなたが自分の人生を良いものにしたいと願うのなら、まずは小さなことから正していく必要があります。

まずは部屋を綺麗にすることから始めましょう。
掃除が運気も上げるというお話です。
運気を上げる「そわかの法則」
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