カタルシスとは何か?

カタルシスとは、「モヤモヤが解消されてスッキリすること」を意味する言葉です。
「精神の浄化」などとも言われます。
心の中で抑圧され解消されないでいた感情が、何かをきっかけにして一気に取り除かれる。それによってスッキリした快感を味わう。
……カタルシスとはそんな現象のことを指します。
例えば身近な例でいうと次のようなこともカタルシス効果と呼んで良いでしょう。
- 映画を観て泣いたらスッキリした。
- 親にこれまで言えなかったことを洗いざらい全部ぶちまけたら心のわだかまりが解けた。
- 会社でのイライラを友人に喋ったらスッキリして気持ちの切り替えができた。
どれも何かを発散することでモヤモヤが解消されてスッキリしています。
カタルシスは、元々は「浄化」や「排せつ」を意味するギリシャ語(英語:catharsis)です。
「排せつ」は肉体的なカタルシス効果だと考えるとわかりやすいかも知れません(笑)
目次
映画でのカタルシス
多くの映画では、上手にカタルシス効果が使われています。
そのできの良し悪しが、そのまま映画の評価に直結することも少なくありません。
- 推理サスペンス映画では、観客は多くの謎にどんどん引き込まれていき最後に全てが明らかになることでカタルシスを味わいます。
- 悲劇では、観客は主人公に感情移入して物語の最後に涙を流すことでカタルシスを味わいます。
- ヒーローものでは、圧倒的に不利な状態や抑圧された状態から、最後に大逆転勝利を収める様子を見て観客はカタルシスを味わいます。

カタルシスは我々に快感をもたらします。
それが、映画を観終わった後に「あ〜面白かった〜」という言葉に変わるのです。
カウンセリングでのカタルシス

カタルシスはカウンセリングやコーチングの現場でもよく見られる現象です。
カウンセラーやコーチは、意図的にこのカタルシスを利用することがあります。
それが精神の浄化に繋がるからです。
元々は精神分析の父フロイトが、無意識の中で抑圧されている心の闇を外に表出させることで、精神的病を解消させようとしたのが始まりです。
具体的な手法としては、感情に寄り添いながらカタルシスが起こるまで粘り強く丁寧に話を聞きます。
コーチでもある私自身も、多くのクライアントが胸の内に溜め込んだ思いを吐き出すことでカタルシスに至りハッと表情が変わったり、時には涙を流したりするのを何度も目撃しました。
カウンセリングやコーチングの現場でのカタルシスは、これまでの人生で溜め込んできた感情のうち、すでに不要となったものを浄化する、手放す、成仏させるといった意味があります。
それによってクライアントはずっと引きずってきた重荷を手放し、前に進むことができるようになるのです。
誰にだって一つや二つ、心の奥にしまい込んだままにしている感情があるものです。
まとめ
カタルシスとは、「精神の浄化」や「モヤモヤが解消されてスッキリすること」を意味する言葉でした。
私たちはどうしても、毎日の生活の中で精神的に不要なものをどんどん溜め込んでいく性質があります。
そうしてモヤモヤが溜まったら、何かしらの方法でそれ放出してやる必要があります。つまりカタルシスが必要というわけです。
映画を観たり、おしゃべりしたり、時にはカウンセリングを受けることによってカタルシス効果が期待できます。
「なんだか最近モヤモヤしてるなぁ〜」という時は、そうしたことで意図的にカタルシスを作り出してみても良いのではないでしょうか。
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