「無知の知」の意味とは
【ざっくり1分解説】

「無知の知」は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスが唱えた概念。
「自分が無知であることを知っている」という意味です。
英語で言うと次のようになります。
I know that I know nothing.
(私は、私が何も知らないということを知っている)
要するに「自分がいかに何もわかっていないかを自覚せよ」ということです。 そうした謙虚な姿勢を持ち続けることが大事だよ、と言っているわけです。
なぜなら、知った気になった時点で、知的好奇心は衰え、物事に対する探求が終わってしまうからです。 そうなると、成長は止まり、新しいものやアイデアを拒絶するようになり、保身に走るようになってしまいます。
きっと、誰にだってこんな経験があるはずです。
- 自分が知らないことを「知らない」と認めることを恥ずかしいと思ったこと……。
- 自分は他人より多くのことを知っていると慢心したこと……。
(人間は誰だってそうなりやすいものです。)
そうした姿勢は、自身の成長を止めてしまいます。 謙虚に学び成長しようとする姿勢から、偏見と保身でがんじがらめになる姿勢へと、自分を変えてしまうのです。
しかし、自分の「無知」を素直に受け入れ、「無知の知」を知れば、他人に心を開き、新しいアイデアを受け入れることができるようになります。
純粋な好奇心が芽生え、健やかな自己成長に繋がっていきます。
「無知の知」というのはほんとうに大切で、要するに1つのことを知ったら10くらいわからないことが出てくるわけだから、知れば知るほど、世界の無知の部分がわかってくる。つまり知るほど本当は人は謙虚になる。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) September 1, 2019
一流の人は無知の知を知っている
技を極めた職人など、その道の第一人者の人が「自分はまだ〇〇(自分の専門領域)について何も知らない」と言っているのを何度も聞いたことがあります。
彼らは、「無知の知」を知っているということなのでしょう。
職人でも、プロスポーツ選手でも、何かしらの道を極めようとするのであれば、この姿勢を忘れてはいけません。「無知の知」を忘れたらもう引退すべきかも知れません。
探究心のない人はプロフェッショナルとして成功しませんし、その探究心の源泉こそ「無知の知」だからです。
こうしたことから、「無知の知」という言葉を座右の銘にしている人も少なくないといいます。
特に、物事がうまくいっている時や人から褒められた時、同じことを繰り返して慢心してきた時に、思い出したい言葉です。

定期的にこのように、ソクラテスに”喝”を入れてもらいたいくらいです……。
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