高貴なる者の義務
ノブレス・オブリージュとは何か?

ノブレス・オブリージュ(Noblesse oblige)とは、直訳すると「高貴なる者の義務」

身分の高い者はそれに応じて果たさねばならない社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観のことです。 

もともとはフランスにおける、貴族に課せられた義務を意味する言葉。
当時の貴族には多くの特権が与えられていたものの、いざ戦争となれば率先して戦う義務も課せられていたのです。 

この考え方は、現代においても非常に影響力のある道徳観だと言えます。
もし、あなたが人の上に立とうするのであれば必ず修めておきたい精神性です。

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高潔な生き方を己に課す

京セラ、KDDIなどの創業者でもある稲盛和夫氏は著書「生き方」の中で次のように書いています。

人の上に立つものは、3つの要素を兼ね備えていることが望ましい。
序列をつけるなら、一が人格、二が勇気、三が能力。

人の上に立つリーダーにこそ才や弁でなく、明確な哲学を基軸とした「深沈厚重」の人格が求められます。謙虚な気持ち、内省する心。「私」を抑制する克己心(こっきしん)、正義を重んじる勇気。あるいは自分を磨き続ける慈悲の心、一言で言えば「人間として正しい生き方」を心がける人でなくてはならないのです。

そうした高潔な生き方を己に課すこと。それが人の上に立つものの義務、ノーブレス・オブリージュ。

これが本来、上に立つ者のあるべき姿だというわけです。

上に立つ者は、ノブレス・オブリージュの精神で自らを律し、同時にそれによって自らを鼓舞する必要があります。

そして、従う者はその姿を見て勇気づけられるのです。

利己的なリーダーばかり?

とはいえ、実際に「ノブレス・オブリージュ」を体現している人はそれほど多くはないように感じます。

人の上に立つ身分にありながら、自分のことしか考えないような人物もたくさんいます、よね……。

彼らは決して一流の人物とは言えません。
ただ組織の構造的に上の地位にいるだけの人です。

真の意味で上に立つ人間とは、下の者たちから信頼され尊敬される人物です。

そのためには、やはり「ノブレス・オブリージュ」が必要となります。

『ノブレス・オブリージュ』とは?

改めて『ノブレス・オブリージュ』とは、高潔な生き方を自分に課すことです。
特権や社会的地位を持つ人々は、その恩恵に見合う社会的責任を果たすべきという考え方です。

持っている地位や富をただ自分一人で享受するだけでは、人間として二流というわけです。

そもそも地位や富というものは、社会から与えられた特権です。
したがって、それを社会にちゃんと還元しなければどん詰まりになってしまいます。

川をせき止めれば、流れがよどんで水質が悪くなるのと同じです。
地位や富を個人的なことだけに使って、社会の循環をせき止めると淀みが生じてくるでしょう。

そう言った意味でも『ノブレス・オブリージュ』は、上に立つ者として本来あるべき自然なあり方でもあるのです。

まとめ

「ノブレス・オブリージュ」は、武士道や騎士道に通じる高貴な哲学であり、上に立つ者なら修めるべき精神性です。

本当のリーダー、真の意味で高貴な生き方を望むなら「ノブレス・オブリージュ」を自分の価値観の軸において生きてください。

単に自分さえ儲かれば良い、自分さえ得すれば良い、と考えるのではなく、自己を鍛錬し高潔な生き方を選択してください。

たくさん稼いで豊かになって、その上でノブリス・オブリージュの責務を果たしてください。

簡単なことではありませんが、それは本当に素晴らしい生き方だと思います。

これを実践する人はカッコいいよね。


カテゴリ モチベーション理論
 タグ  哲学

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