人間関係を穏かにする話の聞き方
「の」の字の哲学

人間関係を穏かなものにするための秘訣として、「の」の字の哲学というものがあります。

元ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんが、神父さんから聞いた話として著書「面倒だから、しよう」の中で紹介していたものです。

もし、相手が「あぁ疲れた」と言ったら、「疲れたの?」と言ってあげてください。
夏「暑かった」と言ったら「暑かったの?」と言ってください。

「私だって疲れています」とか「夏だから当然よ」と言えば喧嘩になります。
まず、相手の気持ちを受け止めてください。

自分の言い分もあるでしょう。
しかし、その気持ちを少し抑えて相手の気持ちになる。 それがとても大事なのです。

これが、「の」の字の哲学です。

まさに、相手の気持ちに寄り添う話の聞き方です。
カウンセラーの傾聴のやり方にも似ています。

「私だって」と自分の話をするでもなく……
「でもそれじゃダメでしょ」と否定するでもなく……
「何があったの?」と詮索するでもなく……

まず、相手の気持ちをしっかり受け止める……

それだけでその人の心は少し満たされるでしょう。
「あぁ、自分の気持ちを受け止めてもらえた」と無意識のうちに感じるはずです。

そして、「この人なら素直に自分の気持ちを話しても大丈夫だな」と思うでしょう。

それは静かに心が触れ合う瞬間です。
そんな関わりが二人の関係性を作り上げていきます。

言葉はあまり必要ありません。
「疲れたの?」「悲しいの?」「悔しかったの?」と相手の気持ちを受け止め、心にそっと寄り添ってあげましょう。

そんなちょっとした心遣いで、人間関係というものは築かれていくのです。

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カテゴリ モチベーション理論
 タグ  人間関係

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