上手な叱り方のコツ
〜「かりてきたネコ」の法則

子供や部下がミスをした時、親や上司は同じことを繰り返さないよう適切に指導しなくてはなりません。
しかし、適切な指導というのは難しいものです。
実際、上手に指導できる人などほとんどいません。
「何やってんだ!バカ野郎!!!」
と大きい声を出すことが指導だと思っている人も、いまだに少なくありません。
しかし、それでは何も伝わらないということを知っておかなければなりません。
「叱り方」にはちゃんとコツがあるのです。
ここで紹介する叱り方のコツを知れば、格段に上手に叱ることができるようになるでしょう。
そしてそれは、子供や部下が正しく成長することに繋がるのです。
目次
上手な叱り方の法則
上手な叱り方のコツとして、「かりてきたネコ」の法則というものがあります。 上手に叱るコツの頭文字をとったものです。
「か」感情的にならない
まず、「怒る」と「叱る」は違うということを理解しておく必要があります。
相手のミスや失敗に反応して自分の怒りをぶちまけるだけでは、相手がただ萎縮するばかりで何の改善にも繋がりません。
まず、自分が相手にどんな行動や態度を改めて欲しいと思っているのか、冷静になって考えてみましょう。
その上で、「怒り」が効果的なのであれば使えば良いですし、ただなんとなく使っていたのなら改める必要があります。
「叱る」というのは相手の成長のためにするもの ── スタンスはForYou。
— こうの@モチラボ (@motivationupcom) May 9, 2019
一方、「怒る」というのは自分の中の苛立ちを解消するために相手に感情を爆発させること ── スタンスはFor me。
「り」理由を話す
どうして叱っているのか、その理由をしっかりと伝えなければ、相手は自分が何を間違っていたのか理解できません。
なぜ叱られたのかが分からなければ、「自分は嫌われている」とか「理不尽に怒られてる」と誤解してしまうでしょう。
「て」手短に
長々と説教しても、あまり相手に伝わりません。
長すぎると、「説教はもううんざり」という気分にさせてしまい、改善しようとする意欲まで削いでしまいます。
自己満で説教を続けるのは、むしろ逆効果になってしまいます。
「き」キャラクターに触れない
その人の持つ性格や人格といったキャラクターを、ミスや失敗に結びつけてはいけません。
相手の人間性まで責める資格は誰にもないはずです。
叱るのは行動だけに限定しましょう。
そうすれば、叱られた相手も受け入れやすくなります。
「た」他人と比較しない
誰かと比べてできていない、劣っている、ということで相手を叱ると、その人の自尊心を傷つけてしまいます。
「〇〇と比べてお前は……」という叱り方はNGです。
誰もがナンバーワンになれるわけではありません。
人それぞれに合った叱り方が求められます。
「ね」根に持たない
過去のミスや失敗をいつまでも覚えていて、ことあるごとにそれを持ち出すのは避けるべきです。
「お前はいつもそうだ」といった叱り方は、自分は低い評価が定着している、信頼されていないと感じさせてしまうものです。
「こ」個別に叱る
オフィスで同僚たちの前で叱ることは、一種の見せしめのようなものであり、基本的には避けるべきです。
叱るときは他の人がいない場所を設けるようにしましょう。
まとめ
ここで紹介した「かりてきたネコ」を意識すれば、きっとあなたも叱り上手になることができるでしょう。
たとえ完璧でなくても、ただ怒鳴り散らすだけよりよっぽど相手の成長につながる叱り方になるはずです。
さらに、叱るときは同時に良かった点についても伝えると、相手も改善点を受け入れやすくなります。
プラスの言葉とマイナスの言葉をうまく使うわけです。
「良かった点→改善点の指摘→褒める」といった形で、マイナスの言葉をプラスの言葉で挟むのも有効な手法です。
こうしたことを少しでも意識できれば、きっと子供や部下の成長に繋がる叱り方ができるようになるでしょう。
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