ツァイガルニク効果
〜「続きはWebで」の心理学

『ツァイガルニク効果』とは「人は完了した物事よりも、未完了の物事の方に強く興味を惹かれる」という心理効果のことです。

ドイツの心理学者クルト・レヴィンが提唱し、それをソビエト連邦の心理学者ツァイガルニクが実験で実証したことによって、「未完の課題についての記憶は、完了した課題についての記憶より想起されやすい」という現象のことを“ツァイガルニク効果”と呼ぶようになりました。

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目次

マーケティングで多用されるツァイガルニク効果

「ツァイガルニク効果」は、マーケティングの手法として非常によく利用されています。 視聴者に内容を途中まで見せて期待感を高めておいて、「続きは〇〇で」という手法です。

例えばテレビ番組では、「この後、予想外の展開に〜!!!続きはCMのあと」といったやり方。
ネットでは、コンテンツの一部を公開して、「続きは有料会員のみ」としたりします。

こうされると、それを見た人は当然「続きが気になる……」と感じます。 すると、CM中もチャンネルを買えなかったり、有料会員になったりするわけです。

人に「もっと知りたい」「最後までやり遂げたい」と思わせておいて、達成感や完了感を持つ前に終わらせるのが「ツァイガルニク効果」を利用したマーケティングの手法です。

そうすれば、人は強く惹きつけられ、何かしらのアクションを起こしやすくなるというわけです。

恋愛でも効果を発揮するツァイガルニク効果

恋愛においても、「ツァイガルニク効果」は有効とされています。 その際は、相手に「未完了の感情」を与えることが大事です。

初デートは早めに切り上げろと言われるのも、焦らされたほうが燃え上がるというのもこのためです。 ミステリアスな人に惹かれるのも、「もっと知りたい」という「ツァイガルニク効果」が働いていると考えられます。

また、片思いの時はすごく燃え上がっていたのに、いざ交際が始まると気持ちが冷めてしまった、という経験がある方もいるかもしれません。

それも、片思いの時には「ツァイガルニク効果」によって燃え上がっていたけれど、交際することで未完了感が解消され、気持ちが冷めてしまったのかもしれません……。

まとめ


カテゴリ モチベーション理論
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