やらされ感をなくす「ジョブ・クラフティング」
『ジョブ・クラフティング』とは、働く人が主体的に仕事に携われるように、仕事に対する意味付けを変えていくことです。 これにより、やらされ感のある退屈な作業も、意義深いものへと変容させることができます。
P・ドラッカーの有名な話に「三人の石工」の話があります。
ある建築現場で、何をしているのかを聞かれた三人の石工がいました。
一人目の男は退屈そうにこう答えました。
「これで食べているのさ」
二人目の男は手を休めずに答えました。
「腕のいい石工の仕事をしているのさ」
三人目は目を輝かせて次のように答えました。
「国で一番の教会を建てているのさ」
一人目の男は、お金のためだけに働いていて、やらされ感を感じていたかもしれません。
二人目の男は、職業意識を持ち自分の仕事に集中していたのかもしれません。
三人目の男は、仕事の大きな目的を理解し、その意義を感じていたかもしれません。
このように同じ仕事でも、それに対する意味付けは人それぞれです。 これをよりやる気の出るものに変えて行こうとする手法が「ジョブ・クラフティング」です。
より大きな視点で見ると、自分の仕事は誰に役立ち、どんな意味をもたらすのでしょうか?
これまでとは違った視点で、自分の仕事をとらえてみると、気づかなかった仕事の意義が見出せるかもしれません。 それはきっと働くエネルギーにもつながるでしょう。
「ジョブ・クラフティング」の考え方は仕事だけでなく、勉強や日常生活あらゆる場面で活用できます。 地道な作業に嫌気がさした時、自分のやっていることに意味を見出せない時に思い出すときっと役立つでしょう。
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