いいところ探しの達人になる

世の中には、人生のどん底にありながらも笑顔を忘れずに前向きに頑張る人がいます。 一方で、前髪を切りすぎただけで立ち上がれないほど落ち込んでしまう人もいます。 

「人生が困難なのではない、あなたが人生を困難にしている」と言ったのは、アドラー心理学で有名なアフルレッド・アドラーです。 

私たちがその出来事をどう見るかは、私たち自身に完全に委ねられています。

困難の中にチャンスを見出す人もいれば、チャンスの中に困難を見出す人もいます。
人の欠点を見つけるのが上手い人もいれば、人のいいところを見つけるのが上手い人もいます。 

たいてい、私たちは「悪いところ」を見つける方が上手なようです。

それは、リスクを恐れる生存本能から来るのかもしれませんし、苦手を克服することを目指してきた日本の教育的背景があるのかもしれません。

しかし、その違いは結果として大きな違いを生み出していることに気づけば、人生をガラリと変えることができます。

ここではそのことについて書いていきます。

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目次

悪いところ探しのデメリット

もちろん、悪いところを把握することは必要です。 自分の欠点を見つけて、それを改善していけば、より良い自分に近づくことができるはずです。 

ただし、だからと言って「悪いところ」ばかり探していると、そのうち心がポキっと折れてしまいます。 自分の悪いところ、他人の悪いところ、世の中の悪いところしか目に入らなくなるからです。

そうなると、世の中何もかもが悪いところばかりでいいところなんてこれっぽっちも無い、ということになってしまいます。

悪いところを見つけようと思えば、きっといくらでも見つけることができるでしょう。 中には、「あら探しの達人」と呼んでも良いくらい、重箱の隅をつつくように人の悪い部分を探し出すのが上手い人もいます。

人の悪いところなんて、三つの子どもでもわかる。 (中略) でも、人のいいところは大人じゃなきゃ見抜けない。 だから、いいところを見たほうがいい。 そのほうが自分の心の養いになる。

「ほんとうの贅沢」(吉沢久子著)

幸せな人

幸せな人は、物事の良い面に注目しています。人のいいところを探すのが上手なんです。 そして、人を褒めるのが生きがいや趣味のようになっている人も少なくありません。

物事の良い面に注目するメリットは、それによって自信とやる気が引き出されることです。

「あなたのこういうところがダメだ」ではなく、「あなたのこういうところが素晴らしい」と言われれば、誰だって嬉しくなります(それを言った本人も嬉しくなったりして、喜びが循環します)。

私たち日本人はそうした機会が極端に少ないかもしれません。 

そういえば、以前見たテレビ番組の中で、元フットサル日本代表監督ミゲル・ロドリゴ氏が言っていました。 

「ミスを指摘するのは簡単。でもそれはしない。いいところを見つけて子どもたちの自信を満たしていく」

いいところを探すことは、幸せや成長にとっても不可欠というわけです。

「あら探しの達人」から「いいところ探しの達人」へ 

では、「あら探しの達人」ではなく、「いいところ探しの達人」になるにはどうしたら良いのでしょうか。

それは、アンテナの周波数を「いいところ探し」に合わせておくことです。
常に、「人のいい面を見よう」とアンテナを張っておく。意識的に。 そうすれば、自然と「いいところ」が目に入るようになっていきます。

もしかしたら、今はアンテナの周波数が「悪いところ探し」に合っているかもしれません。 だとしたら、人や物事の悪い所ばかりが気になってしまうはずです。

最初のうちは、周波数を合わせるのに苦労するかもしれませんが、やっていれば自然と人のいい面が見えてくるようになります。 自分の内側で自分に問いを出す癖をつけましょう。

「この人(出来事)のいいところは?」 と。

まとめ

ここでは、「あら探しの達人」から「いいところ探しの達人」になる、ということをテーマにさらりと書きましたが、これを実践できれば人生にかなり大きなインパクトがあると思います。

なぜならこれは、信仰する宗教を改宗するようなものだからです。そのくらいインパクトがあります。

これ本当です!

ただし、言うのは簡単ですが実践するのは簡単じゃありません。
でも、ぜひトライしてみてください。


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