「被害妄想」を解決する4つの方法 byラッセル幸福論

他者が原因で自分が苦しめられていると考える『被害妄想』は、その人を不幸にする原因の一つです。

被害妄想はその人の精神をむしばみ、不幸体質にしてしまいます。また、それにより周囲の人もその人から離れていってしまいます。

つまり、被害妄想を抱いても決して良いことがないということです。

ここでは「幸福論/ラッセル」から被害妄想の解決方法を4つご紹介します。

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目次

(1)あなたの動機は必ずしもあなた自身で思っているほど利他的ではないことを忘れてはいけない。

「あなたのためにやってあげてる」
「世の中を良くするためにやってる」

……などと強く思えば思うほど、

「なのに何で自分は報われないの?」
「なんで感謝されないの?」
「なんで注目してくれないの?」

となりやすいということですね。

確かに、どんな活動も「誰かのために……」でなく、「自分のためにやってる」ぐらいの気持ちでやらないと被害妄想が膨らみやすいものです。

「誰かのために……」という思いが強すぎる人はご注意ください。

(2)あなた自身の美点を過大評価してはいけない。

「自分は本当はもっとすごい人間なのに、なぜ誰も自分を正当に評価してくれないの?」という感じでしょうか。

美人だとか、お金持ちだとか、〇〇ができるだとか、生まれながら〇〇だとか……

そういった自分の優れた特徴を、自分自身は過大評価しているものです。
そして、それが自分が思うより評価されないと、心の中で被害妄想がむくむくと湧き上がっていくわけです。

別に自分の優れた特徴を過小評価する必要はありませんが、過大評価して、さらにその評価を周囲に求めるようになると被害妄想を招きやすいということです。

「自分はもっと評価されても良いはずだ」という思いが強い人は要注意です。

(3)あなたが自分自身に寄せているほどの大きな興味を他の人も寄せてくれるものと期待してはならない。

誰だって世界中の誰より自分自身に対して強い関心を寄せています……当たり前のことです。

しかし、それと同じ熱量で他人も自分に関心を寄せていてくれると思うなどナンセンスだということです。

……これも当たり前ですよね。

でも案外、人はそのことを忘れてしまうものです。
他人が自分にそれほど関心を持っていないということを受け入れましょう。

もっと自分に関心を持って欲しいと思えば思うほど苦しくなります。

(4)たいていの人は、あなたを迫害してやろうと特に思うほどあなたのことを考えている、などと想像してはいけない。

「私はみんなに嫌われてる」
「周りはいつも意地悪な人ばかりで私は運が悪い」

……などと思えば、やっぱり被害妄想が膨らんでしまいます。

でも、そもそも他人はあなたにそれほど強い関心を持っていません。
残念ながらというか幸いにというか、ほとんどの人は他人に無関心です。

そのことを認識しておかないと、不要な被害妄想に襲われやすいのです。

まとめ

繰り返しますが、『被害妄想』はその人を不幸にする原因の一つです。
被害妄想を抱きやすい人は、そうした思考の癖を持っているという事です。

だとしたら、今回紹介した4つのポイントを定期的に確認して、被害妄想から自由になりましょう。

(1)あなたの動機は必ずしもあなた自身で思っているほど利他的ではないことを忘れてはいけない。
(2)あなた自身の美点を過大評価してはいけない。
(3)あなたが自分自身に寄せているほどの大きな興味を他の人も寄せてくれるものと期待してはならない。
(4)たいていの人は、あなたを迫害してやろうと特に思うほどあなたのことを考えている、などと想像してはいけない。

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