ロールモデル
「あの人みたいになりたい」が成長につながる
ロールモデルとは?
"ロールモデル"とは、自分にとって模範となる人物のこと。
「あの人のようになりたい」という憧れの対象であり、自分の成長のための学びの対象でもあります。
「その野球少年はイチローをロールモデルとして練習に励んだ」といった感じです。
ロールモデルの効果
ロールモデルを持つことのメリットは次の3つです。
- 目指すべき目標が明確になる
- モチベーションが上がる
- 成長が加速する
ロールモデルは、「ああなりたい」という目標です。それはつまり、目指すべき目標が明確になるということを意味します。
また、ロールモデルは憧れの対象でもあるはずですから、その人を真似るのだけで気分が良くなりモチベーションも上がるでしょう。
さらに、ロールモデルは何かしらで突出した人物であり、卓越した何かを持っているはずですから、そのやり方を真似る、つまりベストプラクティスを真似るということは最も効率良く成長する手法でもあるわけです。
ロールモデルを有効に使う方法
ロールモデルは単なる憧れの対象ではありません。 そこから学び、自分の成長につなげていくものです。
ロールモデルから効果的に学び、自分の成長につなげていくためには次のようなことが必要になります。
①ロールモデルを探す
「あの人みたいになりたい」と思える人物をロールモデルに選びます。
必ずしも一人である必要はありません。
ある部分についてはこの人、別のある部分についてはこの人がロールモデルになるといった具合でも構いません。
また、自分の成長につれ、ロールモデルを変えていくことも必要とされるでしょう。
②ロールモデルから学ぶ
その人はどんな特徴を持っていて、どんな行動をしているのか、またその行動の裏にはどんな考えがあるのか?
そういったことを研究します。
③ロールモデルを真似る
その人の行動を実際に自分もやってみたり、その人ならどうするかと考えながら行動したりします。その人になったつもりでやってみると、いろいろ見えてくるものがあるでしょう。
そして、徐々にその行動の根拠なども理解し、行動パターンを身に付けていきます。理想の自分を演じることで本物になっていくのです。
ロールモデルはどこにいる?
ロールモデルの対象となる人物は、歴史上の人物、著名人、スポーツ選手、その業界で卓越した実績を残した人などが考えられます。
しかし、できればもっと身近な人物、上司や先輩というのが理想的です。
身近にいれば直接肌で感じられることがたくさんあるからです。
子供の頃は、テレビの中のヒーローやアイドルに憧れると同時に、近所のお兄さんお姉さんにも憧れたことがあるんじゃないでしょうか。
それに近いかもしれません。
ロールモデルがいない問題
しかし昨今、企業の中ではミドル層の弱体化が著しく、若手社員が身近なところでロールモデルを見つけようと思っても、なかなか見つからなくなったといわれています。
「あんなふうにはなりたくない」という上司ばかりゴロゴロしていて、「あんなふうになりたい」という上司なんていないというわけです。
これは、労働意欲という点で日本全体の大きな問題だと思いますが、周りにロールモデルになりそうな人物がいないからといって諦めてはいけません。
なぜなら、そのままではあなたもいずれ「あんなふうにはなりたくない」という上司のようになってしまうからです。
だって、目指すべき目標を持たずに流されていたら、周囲の人たちと同じようになっていくのは当然ですから……。
周りにいなければ探すしかありません。 会社を出て、外の世界にまで視野を広げればロールモデルになりうる人物はたくさんいるはずです。
または、一人の人物に完璧を求めず、その人の長所だけを抽出して、その部分だけをロールモデルとするといった工夫も必要かもしれません。
まとめ
ロールモデルは、目標であり、モチベーションの元であり、成長のカギでもあります。
つまり、「成功したければロールモデルを探せ」と言っても良いくらい、ロールモデルを持つことは大切なことなのです。
何はともあれ、「あんな人になりたい」という気持ちは大きな原動力になります。
まずは身近なところから探してみてはどうでしょうか?
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