スキンシップが不足すると孤独感に苛まれる

想像通り、日本人は外国人と比べて圧倒的にスキンシップが少ないのだそうです。
それは友人や家族だけでなく、夫婦や彼氏彼女の関係においても言うことができます。

確かに、外国人のように、握手したり、ハグをしたり、肩を組んだりというスキンシップの文化は、日本人の中にはあまりありません。

しかし、本来人間は「本能的に接触要求を持つ生き物」であり、スキンシップは人間にとって「大切なコミュニケーションの手段」である、といいます。

少し仲良くなったら、ベタベタくっついてくる子供達を見れば、人間とは本来そういうものなのだということがわかる気がします。

人と人が触れ合う時、私たちはそれでしか得られない、なんとも言えない幸福感を味わいます。
スキンシップが、「幸福物質」とも呼ばれるセロトニンを脳内に分泌させるからです。

セロトニンは、心のバランスを整えストレス解消など心身の健康にも役立つ脳内の神経伝達物質のことです。

スキンシップすると、「幸福物質セロトニン」が出るのです。

ちなみに、嫌いな人や見ず知らずの人とのスキンシップではセロトニンは出ません。 むしろストレスが溜まります。
それは、見ず知らずの人たちと触れ合わざるを得ない満員電車を不快に感じることからも明らかです。

しかし、同じような状況でも相手が変われば私たちの受け取り方は変わります。
友達同士でやる「おしくらまんじゅう」は、なんだか妙に楽しかった記憶がある人も多いのではないでしょうか。

イヤじゃない人とのスキンシップは、楽しいし幸福感が高まるのです。

スキンシップ不足の日本

前述の通り、どうやら日本人はスキンシップが不足してしまっているようです。

しかし、スキンシップが不足すると孤独感に苛まれます。

人の温もりを感じる機会が少ないから、孤独感や不安感に苛まれ病んでいく…
人とのスキンシップによる癒しが極端に少ないから、その代わりにペットに癒しを求める…

今の日本社会には、そんな深層心理が働いているようにも感じます。

言葉以上のものが伝わる

最近、コミュニケーション力について問われることも増えましたが、スキンシップも大切な非言語コミュニケーションです。 むしろ言葉より多くのことを人に伝えることができます。

スキンシップは、無条件にその人の存在を肯定する行為と言うことができます。
それは、言葉だけでは表現することができないものです。

私たちは、スキンシップについてもっとよく理解して、実践できるようになっていく必要があるのかもしれません。

触れ合うことは、私たちの本来の姿であり、幸福でもあるのですから。


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