自分に自信がない人を苦しめる5つの思い込み
いきなりですが、日本人の7割近くは「自分に自信がない」と感じているのだそうです。
心当たりあるでしょうか?
確かに、外国人を見て「なんであんなに自信満々なんだろう?」と不思議に思うことがあります。
それにしても、我々日本人の自信のなさは世界的にも突出しているようです。
これはきっと文化や教育が背景にあるのでしょう。「オギャー!」と生まれた瞬間から自信なさそうにしている赤ちゃんはいませんから。
我々の自信の無さは成長の過程で身につけた後天的なものというわけです。
我々には、成長過程で身につけ、大人になっても自分を苦しめる幾つかの思い込みがあります。
ここではその中でも代表的なものを5つご紹介します。
目次
完璧主義
完璧でなければならない ── !
自分に自信がないと思っている人に限って無意識のうちにそう思い込んでいることがあります。
自信がないが故に「完璧でなければ認めてもらえない」「欠けてる部分があってはダメだ」とどこかで思い込んでいるのです。
しかし、完璧を目指すと、どうしても足りていない部分に目が行ってしまいます。
周りの人たちから見たら良くできていたとしても、本人は常に悪い所に目を向けていて、自分にダメ出しをしているのです。
「よく頑張った?イヤイヤ、出来ていない部分がたくさんあったし自分の努力も足りなかった」……という具合です。

子供の頃に常にダメ出しされながら育ったことが影響しているのでしょう。 自分にダメ出しをするのが癖になっているだけでなく、自分を「ないがしろにする」ことこそ美徳だとすら考えているふしがあります。
しかし、そうして常に自分にダメ出しをしていたら自分に自信を持つことなどできるでしょうか。
「自信がない」→「できてない部分に目を向ける」→「自分にダメ出し」→「自信が持てない」
そんなループを繰り返しています。
自信のなさを克服するには、そのループを脱しなければいけません。 そのためには、「できない部分に目を向けて自分にダメ出し」するのではなく、「できてる部分に目を向けて自分を褒める」必要があります。
それによって新たなループが始まります。
「自信がない」→「できてる部分に目を向ける」→「自分を褒める」→「自信を持つ」
日本ではこうした指導をしてくれる教師やコーチは少ないのですが、海外の優秀な教師やコーチは必ずこれをやります。
これにより、子供たちは自分に自信を持ち新たなチャレンジをしていく活力を得ていくのです。
他人と比べずにいられない

自分に自信がない人は、つい自分と他人とを比べてしまいがちです。これも自分の自信の無さがそうさせます。
なぜなら、他人と比べて自分が優位であることが確認できたら、自信の無さが埋められるのではないかと考えているからです。
自分と他人を比べて、自分の方が優れていたら「ほっとして」胸を撫でおろすわけです。
「私より下がいた!」と。
もしくは、周りと同じであることを確認してほっとするかもしれません。
「良かった、私だけ仲間はずれにはなっていなかった!」と。
子供の頃から他人と比べられてきた日本人は、ありのままの自分の価値をなかなか認めることができない傾向があります。
そして、他人と比べることで自分の価値を確認しようとする癖がついてしまっています。その裏には「わたし、大丈夫だよね?」という自信の無さが透けて見えます。
自分と他人は違ってもOKなのだ、ということが理解できていないのです。
しかし、人と比べることでしか自分の価値を確認できないと、なかなか本当の自信を持つことができません。 常に人と比べて優位に立つか、みんなと一緒じゃないといけないのですから。
人より劣っていたり、違っている度に自信を失っていたらキリがありません。
世の中、上には上がいますし、自分と他人はやっぱり違うのですから。
これからは、「私は私。あなたはあなた。」と自分に言い聞かせてあげてみてはいかがでしょうか。
他人の評価に過剰反応

自分に自信がない人の3つ目の思い込みは、人から評価されなければならないという思い込みです。
誰かが自分を評価してくれなければ、自分の価値や存在を肯定できないと考えているわけです。自分に対する自信のなさからくる承認欲求もその一つの表れです。
そのため、他人からの評価を求めて、人が喜びそうなこと、褒められそうなことばかりやろうとします。 また、他人からの悪い評価を過度に恐れ細心の注意を払います。
そうして自分の自信の根拠を移ろいやすい他人の評価に委ねていると、常に人の顔色を伺わなければならなくなってしまいます。
幼い頃から周囲の顔色を伺い、評価を受けてきた私たち日本人は、人一倍他者からの評価を気にします。
もちろん、他人から褒められたり認められたりすることが嬉しくない人はいないでしょう。しかし、それを過度に求めたり、それを自分の存在の根拠にしてしまうと、途端に息苦しくなってしまいます。
自信はやはり外側からでなく内側から持つようにしなくてはいけません。「誰になんと言われようと、私の存在の価値は損なわれないのだ!」という自己肯定感を持つことを意識していきましょう。
▼自己肯定感については「自己肯定感が低い人の典型的な4種類の行動パターンとは?」も参考に。
低いセルフイメージ

自信のない人は、「どうせ私はダメな人間だ」といった低いセルフイメージを持ち、それを常に自分に言い聞かせています。
毎日毎日、そんな自分の自信を打ち砕くような言葉を投げかけられたらどうなるでしょう?
きっと、「自分はダメな人間だ」と確信を持つようになるでしょう。
そして、そのイメージはどんどん体に染み付いて行ってしまいます。
まさに自分に呪いをかけているようなものです。
もちろん、そうして自分に呪いをかけている間は自信を持つことなどできません。
セルフイメージは内なる鏡とも言われ、低いセルフイメージは自分を萎縮させ可能性を狭めます。何か新たなチャレンジをしようとしても、内なるセルフイメージがその人に囁きかけます。「お前みたいな劣った人間はどうせまた失敗して恥をかくだけだ。やめておけ!」と。
そうして気がつくと低いセルフイメージが人生の主人公になり、全てがどんどん怖くなり、諦めと言い訳だらけの人生になってしまうのです。
▼セルフイメージについては「年収はセルフイメージが決める」も参考に。
失敗への過度な恐れ

自信のない人たちは過度に失敗を恐れていることがあります。
「間違ってはいけない」「失敗してはいけない」、そう思って萎縮してしまっているのです。
そこには、「失敗することや間違えること」は恥ずかしいこと、怖いことという強い思い込みがあります。
するといつのまにか、失敗しないようにすることが人生のメインテーマになってしまいます。しかし、チャレンジや冒険のない人生のどこに自分に自信を持つチャンスがあるでしょうか。
失敗しながらも新しいことにチャレンジして、それを乗り越えた時に初めて自分に自信が持てるようになるわけです。
失敗や間違いを恐れていては、いつまでたっても自分に自信が持てません。
よく考えてみれば、子供の頃は誰でも失敗だらけです。無謀なチャレンジを繰り返して何度も失敗を重ねます。そうやって子供は失敗から学ぶのです。それなのに、大人になるといつのまにか失敗を恐れるようになってしまうのです。
失敗には良い失敗と悪い失敗があります。取り返しのつかないような重大な失敗は悪い失敗と言えるでしょう。
ただし、些細な失敗まで恐れるようになってしまっているのなら、それは「自信の無さから来る過度な恐れ」だと言えるのではないでしょうか。
失敗は恥ずかしいことではありません。失敗しない人などいませんから。むしろ、全然失敗しない人はそれだけチャンレジしていない人ですから、本当はそっちの方が恥ずかしいことです。
失敗したら笑い飛ばしましょう。
おわりに
ここでは、「自分に自信がない人を苦しめる5つの思い込み」を紹介しました。最後に改めて確認しておきましょう。

これらは全て「思い込み」ですから克服していくことが可能です。そしてこれらを克服していくことは、それ自体が自分自身に対する自信を取り戻していくことに繋がっていきます。
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