エレファントシンドローム
〜自分自身の足かせとは?

目次
エレファントシンドロームとは
インドで像を調教するときに使われる手法に次のようなものがあります。
像がまだ子供の時に足に鎖を付けて丈夫な木に繋いでおく。 その子象は最初は必死に逃げようと試みるものの、やがてそれを諦めてしまう。 すると、その像は大人に成長してからも、細い木に繋いでおくだけで決して逃げようとしなくなる。
……というもの。
すでに大人の像であれば、自分を縛るそんな細い木などものともせず、自由に動き回ることができるはずです。
でも、その像は決して繋がれた鎖の範囲から出ないといいます。
人間も同じように、自分で限界を決めてしまってそこから出ようとしないことがあります。
これを「エレファントシンドローム」と言います。
飛ばないノミ
同じような話に「飛ばなくなったノミの話」というものがあります。
元々、ノミというのは自分の体の何十倍ものジャンプ力があります。 そんなノミにコップをかぶせると、当然コップの高さまでしかジャンプできなくなります。
その状態で一定時間置いておくと、そのノミはコップから出してもそれ以上の高さまでジャンプしなくなるのだそうです。
限界を決めているのは自分自身
両者とも、自分の限界を自分で決めてしまったために、本来持っているポテンシャルを発揮できないことの例えとして用いられることのある話です。
自分自身と重ね合わせて、何かピンと来た方もいるのではないでしょうか?
我々は誰もが自分の中に「自分ならまぁこんなものだろう」という基準を持っています。 それは像やノミと同じように、過去の体験から自分自身で無意識に設定したものです。
仕事も収入も、その他多くのことも、「自分は大体この位」という基準が自分の中にあるのです。私たちは無意識のうちに設定したその基準や枠といったものにとらわれています。
でも、それは大体「そこにとどまっていれば安全だ」という安全基準です。
危険を避けようとする私たちの本能が、安全第一を考えて勝手に線引きした基準です。だからそれはとても保守的だったりします。
したがって、時には意識的にリスクをとって、自分自身で決めている限界を超えてみることが必要な場合が私たちにはあります。
やってみたら案外簡単で、自分が思っていた以上にできることに気がつくなんてこともよくある話です。
なんでこれができないと思い込んでたんだろう ── ?
そんな声がよく聞かれます。
チャレンジが必要なのは子供だけではない
日本テレビ系列で放送されているバラエティ番組「はじめてのおつかい」を見たことがある人は思い出してみてください。 親からおつかいを頼まれた子供は、たいてい最初「そんなのできない!」と泣き叫びます。 でも、やってみると意外とできる。 それに自分自身で驚いて、キョトンとした表情をする子もいます。最後には「またおつかい行ってあげる♪」なんて言う子も結構いますね(笑)
私たちは大人になっても、あの子供達ときっと同じなんでしょう。 未知のものは誰だって怖い。でも時にはそこに踏み出してチャレンジすることで大きく成長していくのです。
現状が停滞していて面白くなければ、それは何か新しい一歩を踏み出す合図なのかもしれません。自分には無理だと諦めていたことも、それは自分自身で勝手に決めたことで、実は頑張れば可能なことなのかもしれません。
エレファントシンドローム、それは自分の可能性を閉じ、人生を停滞させてしまう罠。そう言うことができるでしょう。
狂気、それは同じことを繰り返し行い、違う結果を予期すること(アルベルト・アインシュタイン)
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