堂々と勝ち堂々と負けよ
「いかなる闘いにもたじろぐな
偶然の利益は騎士らしく潔く捨てよ
威張らず、誇りを持って勝て
言い訳せず、品位を持って負けよ
堂々と勝ち、堂々と負けよ
勝利より大切なのはこの態度なのだ
汝を打ち破りし者に最初の感激を、汝が打ち破りし者に感動を与えよ
堂々と勝ち、堂々と負けよ
汝の精神を、汝の肉体を、常に清廉に保て
そして、汝自身の、汝のクラブの、汝の国の名誉を汚すことなかれ」
ワンポイント解説
これは、ドイツの哲学者カールー・ダイムの詩です。
関西学院大学アメフト部では、大切な試合の前には必ずこの詩が朗読されるそうです。
清々しいスポーツマンシップの精神であり、身が引き締まる思いがします。
関西学院大学はもともとプロテスタント系のミッションスクールであり、その精神は「Mastery for Service(奉仕のための練達)」に代表されます。
これは、隣人・社会・世界に仕えるため自らを鍛える、というキリスト教教育の精神であり、関学人のあり方を示しているそうです。
また関西学院大学体育会全体のモットーとして「Noble Stubbornness(品位ある不屈の精神)」というものも掲げられています。
勝負ごとでは、ともするとその勝ち負けばかりに意識が向き、その結果に一喜一憂してしまいがちです。
しかし、本当に大事なことはそれに向き合う「姿勢」であり「態度」なのだということをこれらの言葉は教えてくれます。
こうした心のあり方を無視して勝ち負けだけにこだわっていると、やがてどこかで虚しさに襲われてしまうことでしょう。
また、何事においても、常に納得できるだけの結果が出せるとは限りません。むしろ、結果が出ずに悩むことの方が多いでしょう。
そんな時にも思い出したい言葉です。
スポーツだけでなく、仕事においても、生きていく上でも、勇気をもらえる言葉ではないでしょうか。
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