投げやりな態度になる人の心理状態

世の中はうまくいかないことがたくさんあります。むしろ、自分の思った通りに行くことなどそれほど多くないかもしれません。それなのに、私たちは物事がうまくいかない時、ついつい投げやりな態度になってしまうことがあります。
しかし、投げやりな態度というのは、そこから何も生み出さないだけでなく、それまで積み上げてきたものを全て捨ててしまいたくなる衝動に駆られる危険な心理状態でもあります。
人生の転落を味わった人の多くは、どこかのタイミングで人生に対して投げやりになってしまったことがキッカケです。
投げやりな態度の危険性、そしてその時、心の中では何が起きているのか、ちゃんと知っておきましょう。 投げやりになって、失敗の傷をさらに広げるようなことがないように……。
投げやりの意味
投げやりな態度とは、「もうどうにでもなれ」と無責任でいい加減な態度を取ることをいいます。
投げやりな人たち
ダイエットしている人は、ちょっとしたつまずきから投げやりになってしまうことがあります。 ダイエットを諦めるだけでなく、開き直って「もういいや、どうせダイエットなんてパーなんだから全部食べちゃえ」と、憂さ晴らしにやけ食いに走ってしまうのです。
また、「給料日にギャンブルに行き、負けてしまった人が、そのまま手にした給料全てを使い果たしてしまう」なんていうことも、たいてい途中で投げやりになりなってしまったことが原因です。
人間関係においても、何かをキッカケに「もういいよ!」という投げやりな態度で、それまで長年積み上げてきた大切な人間関係を壊してしまうことがあります。
どれも冷静に考えればやらないことなのに、投げやりになってしまったばっかりに、後になって後悔するようなことをしてしまうです。
もっと悪くなれ
投げやりな態度を良く観察してみると、その裏には不満や怒りが潜んでいて、うまくいかなかったことに対する心理的な抵抗がそうさせていることがわかります。 要するにふてくされているわけですが、そのエネルギーの矛先は逃避や破壊へと向かいます。
心の叫びは「もうどうにでもなれ!!」です。
有り余ったネガティブなエネルギーは、「この際、もっとダメになれ。その方が清々する!」とすら思わせてしまいます。
投げやりになった時、あえて状況を悪化させるようなことを自らやるのはそのためです。
投げやりにならないためには
このように、投げやりな態度というのは必要以上に状況を悪化させようとする心理が働いてしまう危険な心理状態だと認識しておきましょう。 そして、自分が投げやりになりそうになったら、とにかく次のことを心がけましょう。
ともかく、ひと呼吸置いて冷静になる ──
感情に任せて暴走しないということです。 生きていればうまくいかないことだってあるので、それを甘んじて受け入れることです。
投げやりな人にどう接するか
ちなみに、投げやりになっている人に、次のように言ってもあまり効果がありません。むしろ火に油をそそぐことになってしまうかもしれません。
「そんなことで簡単に諦めるな!諦めなければきっとできる!」
これはつまり、「お前の態度は間違ってる」と言っているようなものですから反発されてしまいます。「じゃあ、自分が間違っていなかったことを証明するために全て破壊してやる」などとなりかねないわけです。
状況がさらに悪化しかねません。
結局、その人の投げやりになった気持ちを一旦受け止めて、時間を取ってからふてくされた心をそっと慰め勇気付けるというのが一番有効な接し方ではないでしょうか。
最後に
投げやりな態度をとって良いことは何もない ── 。
このことを覚えておき、投げやりになりそうになったら一旦時間をとる、ということを肝に命じておきましょう。
冷静になる時間を取り、その上で頑張る気持ちが枯渇しているのなら、しっかりエネルギーを充電する時間を取りましょう。
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