常にそこにある危険
ドーパミン・ハイジャックとは?

最近、一部のIT企業の間では「ドーパミン・ハイジャック」というキーワードが話題になっているそうです。
ユーザーの脳内にドーパミンをドバドバ分泌させるようなゲームやコンテンツを作って、自社のサービスに依存させる仕組みを作ろうという意味です。
ドーパミンとは、「快楽物質」とも呼ばれる脳内の神経伝達物質で、何かしらの報酬を得た時に分泌されます。
ドーパミンは心地よく、依存性がありますから、その仕組みを効果的に利用しようというのです。
▼ドーパミンについて詳しくは「ドーパミンの取扱説明書」
ユーザーの依存性を高めることができれば、より多くの広告収入や商品購入による利益を得ることができるからです。
ドーパミン・ハイジャックを狙う企業
「ドーパミン・ハイジャック」の代表的な例としては、フェイスブックの「いいね」が挙げられます。
自分の投稿に対して誰かが「いいね」を押してくれると、我々はそれを報酬と感じ脳内にドーパミンが分泌されます。
そして、私たちはその快楽をまた得ようとどんどんのめり込むというわけです。
フェイスブックがここまで成功したのは、この仕組みがうまく設計されていためだと言われています。
ネットゲームでも同じような手法が多用されます。 プレーヤーに対して一定間隔で小さな成功を与えるように設計することで、私たちはついついそれを求めてのめり込んでしまうのです。
このように、よりうまくユーザーのドーパミンをハイジャックできた者が勝者になります。
特にネットゲームや動画コンテンツなどは、ユーザーの滞在時間を最大化させるため、刺激的な内容や仕組みを駆使して私たちを興奮させ依存させようと必死です。
多くのIT企業は、こうしたアプローチを応用して我々のドーパミンをハイジャックしようと虎視眈々と狙っています。
危険性を認識しておこう
少し前置きが長くなりましたが、ここで言いたいことは「ドーパミン・ハイジャック」には気をつけようということです。
中毒性のある行動をさせられることによって、本当に大切なことがないがしろになってしまいます。
友人との会話中もフェイスブックのことばかり気になったり、仕事中もゲームがやりたくて仕方ない、なんてことになりかねません。
ドーパミン・ハイジャックされてしまうと、ものごとに対する集中力や忍耐力が著しく低下してしまいます。
目の前のスマホに手を伸ばせば、いつでも手軽にちょっとした快楽を得ることができるのだと体が覚えてしまうからです。
仕組みとしては、タバコやパチンコへの依存と同じことです。
暇つぶしに使っていると危険かも
実は、ハイテク企業に勤めるエリート層はど、自分の子供に対してはスマホの利用を制限しています。
スマホを世に送り出したスティーブ・ジョブズでさえも、子供にはスマホを使わせなかったといいます。
彼らはその危険性を熟知しているからです。
もともとは、情報を調べるなど自分のための便利なツールとして利用していたはずのスマホが、いつの間にか自分を支配するようになったなんてことは往々にして起こることです。
ドーパミンをハイジャックされたことによる主従逆転現象です。いつの間にか自分自身がスマホに支配されているというわけです。
ドーパミン・ハイジャックに無警戒で、暇つぶしに好き勝手スマホを使っていると、気づかぬうちにこうした事態になっていることがあります。
気をつけましょう。
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