「貧すれば鈍する」という教訓
日本語には、「貧(ひん)すれば鈍(どん)する」という言葉があります。
貧乏をすると、生活苦にわずらわされるようになり、才気や高潔さが失われてしまうという意味です。
「衣食(いしょく)足りて礼節(れいせつ)を知る」ということわざもありますが、言っていることは同じです。
危機を乗り切ることで精一杯
もちろん、これらは単純に先人の知恵として「こういう風になりやすいですよ」と教え伝えてくれている教訓に過ぎません。
一般論であって、貧しさに負けず高潔に生きている人もたくさんいます。
しかし、私自身はこのことに関して「本当にそうだな」と実感します。
フリーランスとして働いているせいもあるでしょう。
お金がなければ金策に追われることになります。
他のことを考える余裕はなくなりますし、長期的な展望を見据える余裕もなくなってしまいます。
とにかく目の前の危機を乗り切ることで頭は一杯です。
頭痛や腹痛に見舞われた時、そのことしか考える余裕がないのと同じです。
貧富の差が影響する現実
ニュースで報じられる事件の容疑者に「住所不定無職」が多いのは偶然ではありません。
多くの事件の根底には貧しさが関わっています。
災害においても、現実には貧富の差が被害に影響していますが、それについてはマスコミも報道できないのだそうです。
やっぱり貧すれば鈍する
ここで言いたいことは、先人の知恵として「貧すれば鈍する」という教訓が伝えられてきていて、それはやっぱり今もなお現実だということ。
今の日本では、お金に関することはタブー視されたり、精神論や綺麗ごとに終始してしまう傾向があり、現実が語られないことがあるのであえてここで記事にしました。
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