燃え尽き症候群
燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)とは、それまで精力的に活動していた人が、突然「燃え尽きた」ように意欲を無くし、休職・離職などをしてしまうような現象を意味しています。
「バーンアウト」とは、もともとモーターや電球が焼き切れること。
突然切れてしまうことや、そうなると全く動けなくなる状態が似ているということなのでしょう。
一種の「うつ病」とも言えるかもしれません。
燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)は、1970年代にアメリカの精神科医フロイデンバーガー博士が命名したもので、最初は勤勉な看護婦やソーシャルワーカーに多く見られた現象。
そのあと対人専門職の人たちの間に広がっていき、今ではいわゆる働きすぎの会社人間たちの間にも広がっています。
原因はいろいろ考えられますが、ストレス社会に生きる私たち現代人は、いつどこで誰が「燃え尽き症候群」になってもおかしくはありません。
きっと、すでに一歩手前まできているという人も多いはずです。
燃え尽き症候群に陥りやすい要因としては、周囲の高い期待、本人の高い理想、経験の不足、一生懸命な姿勢などが挙げられます。
また、仕事の量的・質的な過重負担、仕事のオン・オフをコントロールできない状況、役割のあいまいさなどの環境要因も指摘されています。
燃え尽き症候群のケース
ケース1
例えば、スポーツの世界で活躍すると周囲からの高い期待を受けることになります。最初はそのスポーツが純粋に楽しくて取り組んでいたのに、いつの間にか周囲の期待に応えるために「頑張らなくては!」と自分に過度のプレッシャーをかけるようになる。その負担に耐えられなくなり結果として燃え尽き症候群に陥る。
ケース2
傷ついた人々の助けになりたいという高い理想を持って看護婦やソーシャルワーカーになり、自分を犠牲にして身を粉にして働いてオーバーワーク。ついには燃え尽き症候群に陥る。
ケース3
子育てや介護において、できる限りのことをしようと頑張りすぎたため、息抜きもできず終わりも見えず、最終的に燃え尽き症候群に陥る。
「〜べき」で頑張りすぎる人は要注意
現代人は誰しも燃え尽き症候群と隣り合わせです。
自分の中に納得感を持てていないのに、自分の中から努力や頑張りを無理やり引っ張り出さなくてはならないケースが多いからです。
仕事や学業だけでなく、人間関係においてもそういったことは多々あるはずです。
「こうあるべきだ」「こうすべきだ」などと自分を無理やり鼓舞しながら頑張っている人は注意が必要です。
それはいわば、ガソリンが不足しているのにアクセルをふかしているようなものだからです。
あまり長く続けていると故障してしまいます。
それが、燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)です。
燃え尽き症候群になったら
もし、燃え尽き症候群になってしまったら、まずは一旦立ち止まることが大事です。
そして、気持ちがついてこない自分としっかりと向き合うことが必要です。
それをせず無理やりアクセルをふかし続けていると、いつか急に自分が壊れてしまうかもしれません。
ただ休養を取れば元に戻るのか、それとも根本的な問題に直面しているのかは、自分と向き合ってみなければわかりません。
自分だけで解決できない場合は誰かに相談することが必要かもしれません。
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