カリギュラ効果〜禁止されるとむしろやりたくなる心理

『カリギュラ効果』とは、禁止されるとかえってやってみたくなってしまう心理現象のこと。
「閲覧禁止」と言われればむしろ見たくなり、「絶対に触るな」と言われれば触りたくなってしまう……
人間とはどうやらそんな生き物のようです。
こうした人間の心理については、昔ばなしの中にもたくさん登場します。
- 「決して覗かないでください」と念を押されていたにも関わらず、好奇心に負けて部屋を覗いてしまった「鶴の恩返し」
- 「決して開けてはならない」と渡された玉手箱を結局開けてしまった「浦島太郎」
- 「開けてはいけない」とう忠告を無視して開けられてしまった『パンドラの箱』
どれも「カリギュラ効果」によるものだと言えるでしょう。
さらに、「カリギュラ効果」から来るこんな心理は、身に覚えのある人も多いのではないでしょうか。
- 雑誌の袋とじをどうしても見たくなる……
- 周囲から反対される恋愛ほど燃え上がる……
- 秘密と言われるとどうしても知りたくなる……
カリギュラ効果の背景にある欲求
「カリギュラ効果」の心理の裏には、次のような欲求が隠れています。
- 自分の行動は他人に決められたくない、自分で決めたいという欲求。
- 禁止されたストレス(未完了感)を解消したいという欲求。
- 禁止されることをやることによるスリルを味わいたい欲求。
- 「やったらどうなるんだろう」という好奇心。
これらの欲求により、禁止されるとかえってやりたくなるわけです。
マーケティングで利用されるカリギュラ効果
「カリギュラ効果」はマーケティングにもよく利用されています。 何かを「禁止」されると、かえってやってみたくなる人間の心理を巧みに利用するわけです。
例えば、あえて「絶対に見ないでください」と言ってみたり、「〇〇限定」などとするのは、マーケティング戦略としては常套手段と言えます。
ちなみに、「カリギュラ効果」という名前は、1980年公開の「カリギュラ」という映画に由来します。 その内容が過激であったために、一部地域で公開禁止になったことで、かえって世間の大きな話題を呼んだのです。「カリギュラ効果」という名前はこの出来事からつけられました。
最近のテレビ番組では、情報の一部を隠すことで視聴者を惹きつける手法が多用されています。これも、情報を得ることをあえて禁止するという意味で、「カリギュラ効果」の一種と言えるでしょう。
まとめ
「カリギュラ効果」とは、禁止されるとかえってやってみたくなってしまう心理現象のことでした。
ここで紹介したように、私たちは思っている以上に「カリギュラ効果」に動かされています。まぁ、わかっていてもその衝動は簡単に抑えられるものではないんですが、知っていればどこかで歯止めを効かせることもできるでしょう。
このサイトは、生き方・働き方を模索する人のためのWEBマガジンです。月間300万pv。運営者は原宿に住むコーチ、ブロガー。
→もっと見る
Follow
Facebook
Twitter
Instagram
メールマガジン
才能診断テスト
あなたの才能が「見える化」される。全世界で2000万人以上が受けた才能診断ツールをベースにした本格派。ストレングス・コーチングの個人セッション受付け開始!
ストレングスファインダーを活用した1対1のオンラインコーチング。私の本が出版されました!!
9割の人は自分の”心の使い方”を知らないために人生損しています。