愛を伝える5つの言語
愛情表現の方法は人それぞれ違う ──
「そんなの当たり前だ!」と思うかもしれませんが、案外私たちはこのことをちゃんと理解していません。
実は、パートナー間でのすれ違いはこの愛情表現の違いが原因で起きていることが結構多いのです。
自分は相手にしっかり愛情表現しているのに、相手はちゃんと愛情を表現してくれない……。
そんな不満を持った経験のある人も多いと思いますが、それはもしかしたら愛情表現の違いが原因だったのかもしれません。
あなたのパートナーは愛情を表現していなかったのではなく、ただあなたとは愛情表現のしかたが違っていただけなのかもしれません……。
だとしたら、なんてもったいないことでしょう。
ここでは知っておくべき愛情表現の違いについて詳しく解説していきます。
愛情表現の違いによるすれ違いを起こさぬよう、是非最後まで読んでみてください。
目次
愛を伝える5つの言語
結婚カウンセラーのゲーリー・チャップマン氏が、30年に及ぶ結婚カウンセリングを通してたどり着いた結論によれば、愛情表現には次の5つのやり方があります。
①肯定的な言葉(Words of affirmation)
言葉によって愛情を表現するやり方。相手が嬉しくなるようなポジティブな言葉をかける。
もっともわかりやすいのは「愛している」と言葉で伝えること。
感謝や励まし、褒めることなども肯定的な言葉の一種。
②クオリティ・タイム(Quality time)
一緒に上質な時間を過ごすことで愛情を表現する。
二人で散歩や食事に出かけて、お互いを見つめ合って話をすることなど。
たとえ一緒にいても、スマホやゲーム、TVなどに注意がいっている状態はクオリティ・タイムとは言えない。
感情のレベルで何が起こるかが大切。共通の趣味や関心事に一緒に時間を費やす時、お互いのことを大切に思っている、一緒にいて楽しい、一緒にできて嬉しい、という感情が伝わる。
③贈り物(Receiving gift)
プレゼントをする、されることで愛情を表現する。
高価なものである必要はなく、ちょっとしたお土産や手紙、花などでも十分。
贈る品物自体は、愛情を象徴するシンボルであり、大切なのは相手のことを思ったという事実。
④サービス行為(Acts of service)
相手を喜ばせたいと願い、相手のために何かをしてあげる行為のこと。
ドアを開けてあげたり、重いものを持ってあげたり、相手が喜びそうなレストランを予約してあげたりする。
⑤身体的なタッチ(Physical touch)
相手の体に触れることで愛情を表現する。
手を繋ぐ、ハグをする、頭を撫でる、キスをする、セックスするなど。
愛の一次言語を知る
上記5つは、言うなれば『愛を伝える5つの言語』。
効果的な愛のコミュニケーションを保ちたければ、相手の愛の一次言語(つまり、どの愛情表現をする人なのか)を学ぼうとする姿勢が必要です。
なぜなら、私たちは自分自身の愛の一次言語を使って相手に愛情を伝えようとしますが、パートナー同士で全く同じ愛情表現を持っていることは稀だからです。
── 言語が違えば、愛のコミュニケーションがすれ違ってしまうのです。
自分が大切にしているやり方で愛情を表現しても、パートナーはそれをあまり重要視しておらず、愛情表現として受け取っていないかもしれません。
だとしたら、それは相手にとっては外国語を話しているようなものなのでメッセージがうまく伝わらないのです。
これが大切な人との間で起きているとすれば、すごく残念なことです。
愛情表現のすれ違いを無くすために
愛情表現の違いからくるすれ違いを少なくするためには、次のようなことを知っておく必要があります。
- 自分はどの愛情表現をよく使うか?
- パートナーはどの愛情表現をよく使うか?
- お互いにどの愛情表現をあまり重視していないのか?
- 相手に期待する愛情表現はどれか?
こういったことをお互いに理解しあっていれば、すれ違いは確実に少なくなるでしょう。
チームや親子関係でも同じ
これは、パートナーとの関係性だけでなく、チームや友人との人間関係や親子関係に当てはめることもできます。
自分がしたい愛情表現だけではなく、相手が受け取ってくれる愛情表現を気にかけてみましょう。
そうすれば、愛情のすれ違いが少なくなり、関係性にポジティブな変化が現れるはずです。
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