「自己信頼/エマソン」から学んだこと

『自己信頼』は、19世紀を代表するアメリカの思想家ラルフ・ウォルドー・エマソンが記した論文集。
真理は自分の内にあり、付和雷同せず、常に自己をよりどころとして主体的に生きるべきである ── というエマソンの主張が凝縮された一冊です。
自己を信頼して生きるというエマソンの主張は、キリスト教会が権威を持っていた当時の社会ではかなり挑戦的な主張であり、批判も多かったようです。
しかし、エマソンが主張する個人主義は、行きすぎた全体主義の中で「個」を見失い、自分自身の存在すら実感できずに苦しんでいた人たちにとって救いになったはずです。
文化や時代背景は違いますが、今の日本でも同じようなことが言えます。
今の日本では、「正しさ」や「優しさ」といったものが絶対的な価値観として支配的になっており、それはもしかしたら宗教の教義に近いくらい盲目的に信じられていると言っても良いかもしれません。
したがって、そうしたものに異を唱えることは排除や炎上の対象にすらなりかねないのです。
もしエマソンが今の日本に住んでいたら、きっと過激な発言で炎上しまくっていたことでしょう(笑)
しかし、本当に世間の常識や価値観にただ単に盲従するだけで良いのでしょうか?
もし、そこに窮屈さや疑問を感じるのなら、エマソンの言葉に耳を傾けてみてください。
……そこには、あなたにとってとても大切なヒントが含まれているでしょう。
自分をいかして生きる決意
私は、次の一文だけで十分この本を読んだ価値があったと思いました。
事あるごとに思い出す言葉です。
自分の中から湧き上がってくるものだけを人生の指針としたいのです。 (中略) もし私が悪魔の子なら、悪魔にしたがって生きていくまでです。
持って生まれた”自分”というものを活かして生きるんだ、という強い決意に満ちた言葉です。
私たちは、自分をごまかして、自分以外のものになるように教育されてきました。
また、取るに足らない自分という存在ではなく、自分以外のものに依存して生きることを教えられてきました。
大人になるとはそういうものだと思い込まされてきました。
しかし、そんな姿勢をエマソンは否定します。
人間はしなだれかかる柳ではなく、自分の足で立つことができ、またそうしなければならない。
持って生まれた力があるのに、どこであれ自分の外側に価値あるものを求めた結果、人間はこんなにも弱くなってしまった。そのことに気づいて、ためらわず自分の考えに従うことを選んだ人は、直ちに正道に戻り、すっくと身を起こして、自らの手と足で奇跡を行いはじめる。
まとめ
「やりたくもないことをやっていて人生が楽しくない」という人は、その根底に自己に対する不信感があるのかもしれません。
もしそうなら自己に対する信頼を取り戻す必要があります。
そうして初めて、他人の人生でなく自分の人生を生きることができるようになるからです。
この本はそのためのキッカケになってくれる一冊です。
「自己否定」ではなく、「自己信頼」から始めるための一冊です。
気になった方は是非手にとってみてください。
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