いのちのバトン


(画像引用)相田みつを美術館

「過去無量の いのちのバトンを 受けついで いま ここに 自分の番を生きている」

相田みつを(詩人・書家)
(1924年5月20日-1991年12月17日)「人間だもの」の言葉で有名。人間に関するシンプルで温かみのある詩を独自の書体で書いた作品で知られる。「書」と「詩」の高次元での融合を目指し、人々の心に響く作風を確立。1984年、初詩集『にんげんだもの』がミリオンセラーとなって相田ブームが起こる。ただし、この時すでに相田みつを60歳。しかも、長年の苦労が報われたその矢先に転倒し足を骨折、さらに脳内出血を起こして1991年12月17日に足利市内の病院で急逝。享年67歳。

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これは、相田みつをの「自分の番 いのちのバトン」という詩の一節です。

慌ただしい日常の中で忙しく生きていると、私たちはつい自分という存在を切り離された「個」として認識してしまいます。

「頑張らねば!」と前ばかり向いているせいでしょうか。 

しかし、そうして頑張っていると、ふとした時に自分という存在を見失ってしまうことがあります。

「自分はいったい何者なんだろうか?」 ──

そんな風に、自分の存在の根っこの部分をどこかに忘れてしまうのです。

そんなとき、この言葉を思い出すと、何か大切なつながりを取り戻せる気がします。 切り離された「個」としての自分ではなく、根っこでつながっている自分のいのちというものを思い出せる気がします。

自分のいのちは、父と母、そしてその先の数えきれない人たちからの、いのちのバトンを受け継いでいる……。

時空を超えて、そのバトンを感じてみると、私という存在に再びいのちが吹き込まれる気がします。 体中を温かい血が流れているのを感じることができます。

「過去無量の いのちのバトンを 受けついで いま ここに 自分の番を生きている」

そして、この詩は次の言葉で終わります。

「それが あなたのいのちです
それが わたしのいのちです」


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