ストレングス・ファインダー
個別化とは?
特徴・適職・活かし方を徹底解説

個別化とは?

ストレングスファインダーで上位資質に「個別化(Individualization)」が出たけど、どう活かせばいいの?
そんな疑問を持っている方のために、ここでは個別化の特徴や魅力、その活かし方について徹底的に掘り下げます。

目次

ストレングスファインダー「個別化」とは?

個別化:個性や違いに注目し、カスタマイズする。

「個別化」の資質が高い人は、一人ひとりが持つユニークな個性に興味をひかれます。

その人が持つ個性や強みを見つけるのが得意なので、人それぞれに合ったアプローチを考えたり、その人が強みを発揮できるよう適材適所に人を配置したりのもお手のもの。

異なるタイプの人たちの集団をまとめ、生産性の高いチームを作ることにも長けています。

「個別化」の特徴と強み

◎一人ひとりの違いを見抜くプロ
「この人はどんな個性や強みを持っているんだろう?」と「できないこと」より「できること」に自然と目がいきます。みんなを「ひとくくり」にせず、細かな違いを敏感にキャッチできるタイプです。

◎オーダーメイドの関わり方が得意
相手の性格や好みに合わせて、最適な接し方やサポート方法を考えます。「この人にはこう伝えた方が喜ぶな」「このやり方なら伸びるはず」といったその人だけのレシピを作るのが得意です。

◎チームの「適材適所」を見抜ける
チームやグループで誰をどこに配置すると力を発揮できるか、直感的にわかります。そして、相乗効果を生み出し、より生産的なチームを作ることができます。

◎一対一の信頼関係を築くのが得意
集団の中でも、一人ひとりとじっくり向き合い、「自分のことをちゃんと見てくれている」と相手に思わせることができます。そのため、個別面談やパーソナルサポートでも強みを発揮します。

◎ 一律ルールや画一的なやり方に違和感
人を一般化したり型に当てはめることにモヤモヤ。それぞれに合ったやり方や評価が大事、という想いが強く、型にはめるより「オリジナリティ」を大切にします。

「個別化」の本質

本質
個別にカスタマイズする人
→ 「この人には、このやり方が合う」と直感的にわかる。十人十色の違いを認め、その違いを生かしていくことが自然にできる人。

行動の傾向
人間の多様性が持つ問題でなく、その可能性に目を向ける
→ バラバラな性格や能力も、“それぞれの強み”として見ている。「違い」は不安材料ではなく、チームにとっての財産だと信じている。

周囲にもたらすもの
人材配置に役立つ深い人間理解
→ 誰がどんなときに力を発揮するか、細やかに把握している。だからこそ、適材適所に人を配置したり、気持ちよく動ける環境を整えられる。

必要なもの
一人一人にあった個別の期待
→ みんな同じゴールではなく、「あなたらしい形で力を出してほしい」と任されると本領を発揮する。

好きなもの
それぞれが自分の一番上手くできることをする
→ みんなが自分の得意を活かして、気持ちよく役割を果たしている状態が理想。そこにこそ“本当のチームワーク”を感じる。

嫌いなもの
画一的なアプローチ
→ 「全員同じでいいよね」という発想には強い違和感。ひとまとめに扱われると、その人の良さが消えてしまうのを知っているから。


適材適所がモットーのようなイメージです。

「個別化」にありがちな行動・エピソード

■「あなたにぴったり」を即座に見抜く直感力
新しいプロジェクトの打ち合わせで「誰にこのタスクを任せたらいい?」と迷う中、個別化の達人はそれぞれのメンバーの性格や得意分野を瞬時に把握。
「この役割はあなたの細やかな気配りが活かせるはず。あとはあの人の斬新なアイディアが必要ですね!」
最適な役割分担が実現し、プロジェクトはスムーズに進行。チーム全体が一人ひとりの強みを存分に発揮できる環境に変わる。

個別化の資質を持つ人は、一人ひとりのユニークな才能や特性に敏感で、その強みを最大限に活かす方法を見抜く達人です。

「個別化」に向いている仕事・職業・適職

個別化の資質を持つ人は、個々のニーズに合わせた対応が得意なため、例えば次のような仕事に向いています。

ニーズに合わせてカスタマイズすることが求められる環境で力を発揮するでしょう。

「個別化」の弱み・注意点

資質の特徴が無駄に強く出てしまうと、次のような失敗を犯しやすいので注意が必要です。

「個別化」の活かし方・行動アイデア

資質の特徴を活かすために、例えば次のような行動を参考にしてみましょう。


個別化 × 他の資質の組み合わせ

ここでは、ストレングスファインダーの 個別化 × 他の33資質 の組み合わせを徹底解説します。
個別化に他の資質が加わることで、どんな相乗効果や注意点が生まれるのか。
それを知ることで、自分らしい強みの活かし方をより具体的にイメージできるようになるはずです。

実行力系資質

個別化 × アレンジ

🌿 特徴 → 個性理解+調整力。
🚀 相乗効果 → チームの適材適所を瞬時に判断。人を動かす組織デザイナー。
⚠️ 注意点 → 複雑な調整に時間を取りすぎることも。

個別化 × 回復志向

🌿 特徴 → 個性理解+問題解決。
🚀 相乗効果 → 人ごとの弱点を的確に見抜き、的確なサポートができる。
⚠️ 注意点 → 相手を直す対象として見がちになる。

個別化 × 規律性

🌿 特徴 → 個性理解+秩序。
🚀 相乗効果 → ルールの中でも人に合ったやり方を工夫できる。柔軟な管理者。
⚠️ 注意点 → ルールと個性の両立でストレスを抱えやすい。

個別化 × 公平性

🌿 特徴 → 個性理解+平等意識。
🚀 相乗効果 → 公平な枠の中で、一人ひとりに最適な扱いを考えられる。
⚠️ 注意点 → 「平等」と「個別」のバランスに悩みやすい。

個別化 × 慎重さ

🌿 特徴 → 個性理解+リスク管理。
🚀 相乗効果 → 相手の性格を見極めた上で、安全かつ信頼できる関係を築ける。
⚠️ 注意点 → 警戒心が強くなり、人を信じにくくなることも。

個別化 × 信念

🌿 特徴 → 個性理解+価値観。
🚀 相乗効果 → 一人ひとりの信念を尊重しつつ、自分の価値観も明確に保てる。
⚠️ 注意点 → 信念が違う相手への理解に苦しむ場合も。

個別化 × 責任感

🌿 特徴 → 個性理解+誠実さ。
🚀 相乗効果 → 相手の事情を尊重しながら責任を果たす。信頼を集める。
⚠️ 注意点 → 他人の問題まで抱え込みがち。

個別化 × 達成欲

🌿 特徴 → 個性理解+継続的努力。
🚀 相乗効果 → それぞれの得意分野に合わせて仕事を割り振り、チーム全体の成果を最大化。
⚠️ 注意点 → 自分の努力が先行し、他者を見る余裕を失うことも。

個別化 × 目標志向

🌿 特徴 → 個性理解+集中力。
🚀 相乗効果 → 各人の目標を明確にし、それぞれを成果に導ける。
⚠️ 注意点 → 多様性より効率を優先しすぎると魅力が減る。


影響力系資質

個別化 × 活発性

🌿 特徴 → 個性理解+即行動。
🚀 相乗効果 → 相手に合ったタイミングと方法で動かせる。実行を促す調整者。
⚠️ 注意点 → 動きながら考えるため、関係性の調整が追いつかないことも。

個別化 × 競争性

🌿 特徴 → 個性理解+勝ちたい欲。
🚀 相乗効果 → 各人の強みを活かし、チーム全体で勝ちを取りに行く戦略型リーダー。
⚠️ 注意点 → 比較や順位付けが強く出すぎると関係がギスギスする。

個別化 × 最上志向

🌿 特徴 → 個性理解+質の追求。
🚀 相乗効果 → その人の「強み」を見抜き最大化する。まさに才能の育成者。
⚠️ 注意点 → 完璧を求めて疲れやすい。

個別化 × 自我

🌿 特徴 → 個性理解+注目欲。
🚀 相乗効果 → 自分の存在意義を通じて他者を輝かせる。
⚠️ 注意点 → 他人を評価する視点が自己投影的になりやすい。

個別化 × 自己確信

🌿 特徴 → 個性理解+自己信頼。
🚀 相乗効果 → 相手を理解しつつも自分の軸を保てる、安定したリーダー。
⚠️ 注意点 → 他者理解より自分の直感を優先しがち。

個別化 × 社交性

🌿 特徴 → 個性理解+人脈形成。
🚀 相乗効果 → 初対面でも相手のタイプを即座に見抜き、自然に打ち解けられる。
⚠️ 注意点 → 広く関わりすぎて深い関係が希薄に。

個別化 × 指令性

🌿 特徴 → 個性理解+主導力。
🚀 相乗効果 → 一人ひとりに最適な指示を出せる的確で説得力のあるリーダー。
⚠️ 注意点 → 優遇・冷遇の差が生まれやすい。

個別化 × コミュニケーション

🌿 特徴 → 個性理解+表現力。
🚀 相乗効果 → 相手に響く言葉で伝えられる。プレゼン・面談・コーチングで力発揮。
⚠️ 注意点 → 話し方を変えすぎて一貫性がなくなる。


人間関係構築力系資質

個別化 × 運命思考

🌿 特徴 → 個性理解+つながりの信念。
🚀 相乗効果 → 個の違いを超えて全体の調和を作れる。多様性と一体感のバランス感覚。
⚠️ 注意点 → 抽象的になり、現実的な個別対応が難しくなることも。

個別化 × 共感性

🌿 特徴 → 個性理解+感情理解。
🚀 相乗効果 → 相手の気持ちと個性を深く読み取り、最適な関わり方ができる。
⚠️ 注意点 → 感情を受け取りすぎて疲れやすい。

個別化 × 親密性

🌿 特徴 → 個性理解+信頼関係。
🚀 相乗効果 → 親しい人の特性を深く理解し、長期的な信頼を築く。
⚠️ 注意点 → 親しい相手を優先しすぎる傾向。

個別化 × 成長促進

🌿 特徴 → 個性理解+成長支援。
🚀 相乗効果 → 相手の特性に合った育成方法で伸ばせるコーチタイプ。
⚠️ 注意点 → 相手の成長を気にしすぎて自分の時間を犠牲にしやすい。

個別化 × 調和性

🌿 特徴 → 個性理解+衝突回避。
🚀 相乗効果 → それぞれの立場を理解して調整できる。仲裁・橋渡しに強い。
⚠️ 注意点 → 対立を避けすぎて課題を先送りする。

個別化 × 適応性

🌿 特徴 → 個性理解+柔軟性。
🚀 相乗効果 → 相手に応じて話し方や接し方を自然に変えられる。人間関係に強い。
⚠️ 注意点 → 周囲に合わせすぎて自分の軸を失う。

個別化 × 包含

🌿 特徴 → 個性理解+包み込む力。
🚀 相乗効果 → どんな人でも居場所を作る。多様性を活かすチームビルダー。
⚠️ 注意点 → 全員を気にしすぎて決めきれない。

個別化 × ポジティブ

🌿 特徴 → 個性理解+明るさ。
🚀 相乗効果 → 相手の長所をポジティブに伝えて伸ばす。人を元気にするタイプ。
⚠️ 注意点 → マイナス面を見て見ぬふりしがち。


戦略的思考力系資質

個別化 × 学習欲

🌿 特徴 → 個性理解+学び。
🚀 相乗効果 → 相手の特性を学びとして吸収し、人への理解を深める。
⚠️ 注意点 → 学ぶことに集中して関係が進まない。

個別化 × 原点思考

🌿 特徴 → 個性理解+過去分析。
🚀 相乗効果 → その人の背景や歴史を踏まえて理解できる。カウンセラータイプ。
⚠️ 注意点 → 過去のイメージに囚われて変化に気づきにくい。

個別化 × 収集心

🌿 特徴 → 個性理解+情報収集。
🚀 相乗効果 → 人に関する情報を幅広く集め、活かせる知見型アドバイザー。
⚠️ 注意点 → 情報が増えすぎて整理が追いつかない。

個別化 × 戦略性

🌿 特徴 → 個性理解+選択眼。
🚀 相乗効果 → 一人ひとりに最適な戦略を組み立てることができる。
⚠️ 注意点 → 選択肢を増やしすぎて迷いやすい。

個別化 × 着想

🌿 特徴 → 個性理解+発想力。
🚀 相乗効果 → 人の違いからアイデアを生み出す。クリエイティブ組織に強い。
⚠️ 注意点 → アイデアが広がりすぎてまとまらない。

個別化 × 内省

🌿 特徴 → 個性理解+内省。
🚀 相乗効果 → 人間の多様性について深く考え、洞察力のある助言ができる。
⚠️ 注意点 → 考えすぎて関わりが後手になることも。

個別化 × 分析思考

🌿 特徴 → 個性理解+論理性。
🚀 相乗効果 → 人の特徴を感覚でなくデータや傾向から分析できる。人材分析に強い。
⚠️ 注意点 → 人を“数値”で見すぎて冷たく感じられることも。

個別化 × 未来志向

🌿 特徴 → 個性理解+未来ビジョン。
🚀 相乗効果 → 相手の未来像を見抜き、その人の将来設計をサポートできる。
⚠️ 注意点 → 現実より理想に走ることも。



※このページは、認定ストレングスコーチの「こうのひろゆき」によるストレングス・ファインダー「個別化」の解説です。
参考資料:ギャラップ認定ストレングスコーチ養成講座資料/Gallup公式

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